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「がんじがらめの愛」4章-21

 自分は見覚えが無かった婦人だが、使用人の縁者と言う事も充分考えられる。微妙な空気を感じたのは気のせいではない可能性が高い。
 今の世の中は、家長だけが知って、判断する事が殆どだ。自分が家長に成れば全ての情報が知らされる事に成る。
(ただ、この恋が露見すれば家長には成れない可能性の方が大きい。片桐を諦める事は絶対に出来ない。ならば、家長は弟の晃継に譲って、大学までは何としてでも通って丸の内に勤めるサラリーマンになろう。帝大さえ卒業すれば働き口はきっと見つかるだろう…)
 彼の寝顔を見てそう決意した。
(ただ、片桐は家を継ぎたいのであれば、応援はしてやりたい)
 安らかな寝顔を見つめてから滑らかな額に接吻した。
(とにかく、父上と母上の動向を静さんにさり気無く窺ってもらうようにしなければ)
 飽かず、彼の髪を梳きながら考えていた。
 もっと一緒に居たかったが、そろそろ片桐の起きなければならない時間だった。
 彼の目蓋に唇を当て、握った掌の力を強くした。
 ゆっくりと彼の目が開く。
 唇を合わせた。片桐も唇の表面を微細に動かして感触を味わって居る様だった。
「良く眠れたか」
 名残惜しげに唇を離してから言った。
「ああ、かなり疲れは取れた様だ。有り難う」
 そう言って上半身を起こし、口付けをして来た。彼の細い腕の感触と体温を背中で感じ取る。
「帰りはきっと三條が送ってくれる。何しろ未来の義兄上様だ」
「本当は晃彦との時間をもっと取りたいのだが、我が儘を言う訳にはいかないな。明日、また此処に寄る」
 そう言って首に手を回し、口付けをねだって来る様子が堪らなく愛しい。
「ああ、では俺は此処で」
 寂しさを押し隠して笑顔を取り繕う。
「ノォト取って呉れて有り難い。大事にするから」
 そう言って上着を羽織って居る。釦を掛けてやるとくすぐったそうに微笑した。
「では、此処で明日」 そう言って別れた後、三條の車で帰って行った。




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テーマ : 自作BL連載小説
ジャンル : 小説・文学

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こうやま みか

Author:こうやま みか
素人の完全な趣味で「ボーイズラブ」小説を書き始めました。
全然上手くないのですが、コメント頂ければとっても嬉しいです。
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著作権は放棄しておりませんので、無断転載などは禁止させて頂きます。何卒ご了承くださいませ。

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