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がんじがらめの愛最終章ー2

 誰かから予め有る程度の事は聞いていたのだろう。
「お兄様、加藤様と倫敦へ御留学ですってね。おめでとう御座います」
 華子嬢は名前の通り、花の様に微笑んだ。
「有り難う。英吉利では、沢山の事を学んで来る積りだ」
 華子嬢は、片桐に微笑みかけた後、自分に向かって真剣な瞳で言った。
「兄はご存知の通りの性格です。思い詰めると悪い方、悪い方に考えてしまいます。加藤様の御助力無しには異国の地で暮らして行けるかどうか心配ですの。漱石先生の例もございますから…、どうか兄の事を助けて下さいませ」
 深深と頭を下げた。今日の彼女は紅の振袖に女子部の制服に成っている海老茶の袴を着ている。学校から帰邸して、そのまま片桐の部屋に来たのだろう。着物に合わせて、薄紅色のリボンで髪の毛を結っている。そのリボンが揺れている。
 片桐は複雑な表情を浮かべている。華子嬢にはどうやら真実を話していないらしい。
「はい。その積りです。もう片桐君に不安な思いはさせない様に努めます」
 真剣な顔で言うと、形の良い唇が微笑の形になった。
「このノオトは何でしょうか。三條様の筆跡のようですけど」
 卓の上に置いて有ったノオトを目敏く見つけた。婚約者の三條の筆跡なので気に成ったらしい。
「ああ、これですか。これは今までお世話に成った方をお招きして二人の送別会を開く事にしたのです。学校の許可は貰ってますが、まだ、加藤君の御両親が心から納得されていないようですので…送別会を開くのはどうかとも思ったのですが、留学は学生ならば憧れの的ですからね。
 送別会は内内の事として実施する方が良いかと思いまして」
三條が説明した。どうやら、正式に婚約を発表するまで紳士的に振舞うらしい。
「拝見しても宜しいですか」
「勿論です」
 内々とは言え婚約者同士の親しみを込めた会話が続く。
 ノオトをざっと見た華子嬢は、少し考えてから言った。
「御友達を招待するのはとても賛成なのですけど…三條様が開催されるよりも、形だけでも絢子様が主催するという方が、加藤様の御両親も納得されるのではないでしょうか。絢子様が主催されるのでは、加藤様の御両親も納得なさいましょう」
 女性らしい指摘に男性三人は納得したように頷いた。
「絢子様とは明日学校でお会いますのでわたくしからお願いして置きますわ…このノオトでは日時が決まって居りませんが、絢子様も御忙しい方でいらっしゃるので、日時を決めてから御相談される方が宜しいかと」
 尤もな指摘に三條少し考えてから言った・
「急ですが、7月の最終日曜日に開催するのが望ましいかと思います。招待客の殆どが学生ですので、日曜日が良いでしょう」
 自分と片桐に確認を取る様な視線を送ってくる。
「そうだな。それが良いだろう。片桐に異存はないか」
「ああ、オレには異存はない」
「では決まりだな。早速、ホテルの支配人にその旨を伝える。船会社にも連絡を取って見る。華子さん、招待客に漏れはありませんか」
ノオトを見ていた華子嬢は、羅列してある御名前を見て、満足げに微笑んだ。
「御座いません。わたくしの知らない方は、加藤様や御兄様のお友達でしょうし。わたくしの親友の柳原さんが入っているのを嬉しく思いますわ」
 彼女は多大な協力をして下さった。招待するのは当然の事だ。





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 暑いですね。私はこの時期は滅茶苦茶忙しいので、毎日の更新は無理かもです。
 皆様、お忙しい中を更新されているのに…管理人としては失格ですね><



 
 七章の次は最終章に致しました~!
 最終章…何話になるのか分かりませんが、楽しんで書ければいいと思っています。そして皆様にも楽しんで戴きたいです。

 

 感想コメ…リコメが滞りまくってますが、とっても嬉しいです^^



 今日は夕立が凄かったです。雷は鳴るわ、土砂降りの雨だわ…。傘持って行って無い私は、雨に濡れて職場移動しましたが、服が濡れているのでタダでさえクーラーのきつい職場…寒くて震えておりました…風邪引かないように身体を温めて寝ます。












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こうやま みか

Author:こうやま みか
素人の完全な趣味で「ボーイズラブ」小説を書き始めました。
全然上手くないのですが、コメント頂ければとっても嬉しいです。
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著作権は放棄しておりませんので、無断転載などは禁止させて頂きます。何卒ご了承くださいませ。

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