スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

がんじがらめの愛 蜜月編ー3

 ノックの音がした。いつの間にか辺りは黄昏時になっていた。片桐も凭れかかった状態で気持ち良さそうに眠っている。自分も知らず知らずの内に寝てしまったようだった。
 片桐を起こさない様にそっと身体を離すと、入り口に向かった。
 扉を開けようかと思ったが、生憎シャツははだけ、ズボンを穿いただけのだらしの無い格好のままだ。
「何の用ですか」
 扉を開けずに聞いた。
「お食事のお時間で御座います。メインダイニングの方にいらして下さい」
「分かりました」
 そう言えば一日目は船長を囲んでの食事会が催されると聞いていた。
 片桐は寝台で眠っていた。その顔がとても楽しそうな笑みを刻んでいるのが見えたが、仕方ないので起こした。
「あ、晃彦か…。もう夕方なのだな。と言う事は食事…」
 目覚めたてだったのか、舌が上手く回らないらしい。いつもより子供じみた口調に、愛おしさが溢れる。
「そうだ。着替えてダイニングに行かなければ」
 片桐は頷くと洗面のためだろう、洗面室に向かった。
 荷物は二人とも解いては居なかったが、荷札で中に何が入っているのかは分かる様に二人で相談して荷造りして来た。
 自分の荷物から燕尾服を取り出し、小物などの出し忘れが無いかを確認してから片桐の荷物も開けて同じように準備する。その後洗面室に向かった。
 鏡があるので自分が入って来た事に直ぐに気付いた片桐は、はにかんだ様に笑った。
「晃彦のお陰で良く眠れた。有り難う」
「いや、俺も途中で寝てしまったのだからお互い様だ」
 手早く準備を済ませるとメインダイニングに向かった。
「カギ、閉めたか…な」
 廊下を歩いていると片桐が呟く。どう考えても彼の方が性格が几帳面なので、カギは彼に頼ろうと決めていた。
 そういえば。彼がカギを閉めている場面は見て居ない。
「戻ってみるか」
「すまない…」
 自分達の部屋の扉を開けると、すんなり開く。この辺りは特等船客と船員しか通らない。ただ念のため、金庫を始めとしてざっと船室を見回す。
「別に異状は無い様だ」
「良かった…何だかぼうっとしていた。すまない…晃彦これからは気を付けるから」
 自分を責める片桐の口調だった。気にしていない証拠にと、彼の唇を一瞬奪い、お互いの息が掛かる近さで言う。
「これからは二人で気を付け合おう。人間誰だって間違いは有るのだから」
 そう言って、カギの束を手に持った。船室のカギ、金庫のカギ、そして、デッキのカギと種類が多い。
 特に特等船客はデッキに入る時はカギが必要な事を知らされていた。特等の人間は二等・三等のデッキにも入る事が出来るが、特等から二等のデッキに行く時にはカギは付いて居ない。しかし、二等のデッキから特等のデッキに入る時にはカギを使わなければならないとちらっと見た、船内案内書に書いてあった。
――片桐は、神経質で几帳面だが、時々抜けているのだな――
 そう思おうと、一層自分と片桐の距離が縮まった気がした。



___________________




 ブログ更新の一番の力…それは、読者様がクリックして下さる「ブログ村」です。
ブログ更新の活力の源を下されば、とっても嬉しいです~!このクリックが「毎日更新頑張ろう!!」と思えます!!
画像をクリックしてしばらくお待ち下さいませ。画面右横に「インターネット」と表示されるまでお待ち戴ければ嬉しいです。
 ↓ ↓


___________________




 本編は下記リンクから始まっています。暇で仕方の無い時にでも読んで下されば嬉しいです!!











現在、目眩がするほどリコメが溜まっていますが…コメント戴くのは大好きなので←わがまま…。出来れば感想・リクエストなど書き込んで戴ければ嬉しいです!!

リコメ…本当に申し訳ないです。


スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

こうやま みか

Author:こうやま みか
素人の完全な趣味で「ボーイズラブ」小説を書き始めました。
全然上手くないのですが、コメント頂ければとっても嬉しいです。
またヤフーブログが本館扱いで、こちらでは当面(ってイツ?)旧作を掘り起こして掲載していきたいと思います。
著作権は放棄しておりませんので、無断転載などは禁止させて頂きます。何卒ご了承くださいませ。

FC2ブログランキング
ランキングに参加させて戴いております。ご訪問の際ポチっと。とっても喜びます!!

FC2Blog Ranking

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。