スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

がんじがらめの愛 蜜月編ー15

下記画像をクリックすれば、ブログ村に有無を言わせず拉致されます。クリックしてから別窓で小説を読んで戴ければ嬉しいです!
↓ ↓


 片桐が幾分困惑した表情で、膝を曲げて少女に話し掛けている。
「お嬢ちゃんの名前と年を教えて貰えるかな」
「名前は、ハヤシ ミスズです。年は・・・4才です」
 しっかりした子供らしい。
「お兄さん達のお名前は」
「オレは片桐で、こちらは加藤と言う」
「初めまして」
「こちらこそ初めまして。御両親は」
「海をずっと見ていたら、いつの間にか迷子になったみたい」
 片桐の手を繋いだまま少し途方に暮れた様に笑った。片桐は困惑混じりの微笑を浮かべた。その笑いが少女の心配を解いたのだろうか、嬉しそうに笑った。
「どこからオレ達の後を付いて来たの」
 そんな会話を聞きながら少女の服装を観察していた。子供用の和服と言っても実用的な膝で切ったものではなく、足首まで隠れる物だった。大人用の大振袖とまではいかないが、袖も長い。それに片桐の手をしっかり掴んでいる指は綺麗で、とても下層階級の出とは思えなかった。
「分かんない。海を見てて、お父様とお母様が居ないことに気が付いて、そしたらお兄さん達が歩いて来たの。『知らない人に付いていってはいけません』てお母様が言ったけど、お兄さんなら大丈夫かなって…」
 片桐の手をぎゅっと握り締めたのが分かった。彼は苦笑してこちらを向いた。
「早く船員さんに知らせよう。警備係に連絡して貰えれば直ぐに親御さんが分かる筈だ」
「そうだな、今頃は半狂乱で探していらっしゃるだろう。多分二等の客の子供だ」
「晃彦もそう思うか」
「ああ、着ているものや言葉も上等な物だから直ぐに分かると思う」
「言葉も山の手言葉だしな」
 片桐の発言にほんの少し、頭に閃いた事が有った。しかし、その閃きは一瞬で雲散霧消して仕舞う。
 そこへ船員が通り掛かった。慇懃な挨拶を受けた後、事情と名前、年などを告げた。
「それは余計なお手数を取らせてしまい申し訳御座いませんでした。警備室が御座いますのでそちらにお連れ致します。名前が分かっているのですから直ぐに親御さんも判明すると思います。その時は御礼に船室までお伺い致しますので」
「いえ、船室までは及びません。また様子を伺いに参ります」
 幾分頬を紅くして片桐が言う。確かに自分達の船室は必要最小限の使用人にしか見せたくは無かった。
 船員は温和な顔で彼女の手を取るが、ミズズは火の付いた様に泣き出した。
「お兄ちゃん達と一緒に居る」
 涙と鼻水で汚れた顔で、片桐を必死に見ていた。
 それを聞きつけた船員が近付いて来、二人掛りで連れて行った。
「少し可哀相な事をしたな」
「相変わらず、もてるのだな、片桐は」
「冗談は止せ。相手は子供だろう」
 実はオブライエンの事を言った積りだったが、それは口に出して言える訳は無い。肩を竦めた。
「夕食の時間だ。部屋に戻って着替えよう」
 片桐が軽やかに歩き出す。
 部屋に戻って、身支度を済ます彼を見ていた。目論み通り腰の辺りは特に朱が散っていた。堪らなくなって、背後から抱きつき、体を反転させる。
 唇を重ね合わせた後に、彼の感じる鎖骨に強い噛み痕を残す。
 それだけで膝が震えた片桐は、身体を密着して熱い吐息で囁いた。
「晃彦…今、欲しい…しかし、しっかり食事を摂らないと」
 彼が食欲を訴えるのは珍しいので、名残惜しげに身体を離した。
 彼が一部の隙も無い正装に着替えると、先ほどの口付けの余韻からか目蓋に朱を刷いた様だった。
 ダイニングに行くと、目にしたくない人物が居た。勿論オブライエンだった。彼はイギリス風にシルクハットまで手に持った気障な格好をして居る。
 気軽に二人に声を掛けてきて「食事を一緒に食べよう」と有無を言わせず空いている席に座らせた。今夜は座席が決まってないらしい。
 やはり彼の片桐を見る視線が何かを感じさせるのは邪推だろうか。邪推なら良かったのだが。


__________________




 ブログ更新の一番の力…それは、読者様がクリックして下さる「ブログ村」です。
ブログ更新の活力の源を下されば、とっても嬉しいです~!このクリックが「毎日更新頑張ろう!!」と思えます!!楽に流れようとする管理人の尻も叩けるという効果もありますーー!
画像をクリックしてしばらくお待ち下さいませ。画面右横に「インターネット」と表示されるまでお待ち戴ければ嬉しいです。
 ↓ ↓
    

☆クリック有り難う御座います!

___________________




 本編は下記リンクから始まっています。暇で仕方の無い時にでも読んで下されば嬉しいです!!












______________________________


 さて、引っ張っている「お面の謎」内緒コメで一番笑ったのは「こけし」も売れる?
でした。しかし、私が考えてる設定での答えは「売れない、絶対売れない」です。
驚いて下さるのが楽しみです。
 これはとある推理小説のエピソードなのですが、「犯行方法」とか「アリバイ崩し」などの推理小説の根幹に関わることではないので、、参考にさせて戴きました。



スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

プロフィール

こうやま みか

Author:こうやま みか
素人の完全な趣味で「ボーイズラブ」小説を書き始めました。
全然上手くないのですが、コメント頂ければとっても嬉しいです。
またヤフーブログが本館扱いで、こちらでは当面(ってイツ?)旧作を掘り起こして掲載していきたいと思います。
著作権は放棄しておりませんので、無断転載などは禁止させて頂きます。何卒ご了承くださいませ。

FC2ブログランキング
ランキングに参加させて戴いております。ご訪問の際ポチっと。とっても喜びます!!

FC2Blog Ranking

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
カテゴリ
月別アーカイブ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。