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がんじがらめの愛 蜜月編ー18

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 警備室は、従業員全体が纏められて居る区域に有るので特等船室からはかなり遠い。日本語と英語の表記しか無い為にミスズの両親は警備室への通報が遅れたのかも知れない。それとも、日本人も中国人に蔑視感情を持って居る者が多いので後回しにされたのだろうか。「林 美鈴」を中国語でどう発音すれば良いのか分からないが、紙に書く分には問題が無いだろうと思った。日本も西洋列強の仲間入りをする為に東洋の国を蔑視して現実はゆるがせに出来ないものなのだと改めて思った。ミスズは日本語と中国語と、そして多分英語が出来るが、両親の世代では中国語しか学んで居ない可能性は高い。中国の知識人は外国語を学ぶ機会が無い事を何処かで読んだ覚えが有る。
 しかも、子供が迷子になってしまって居る以上は恐慌状態で上手く日本語が話せない可能性も多い。この船が日本船籍なので、日本語と英語が出来る船員は沢山居るだろうが、中国語に堪能な船員は少ないだろう。そこから起った齟齬に違いないと思う。急ぎ足で警備員室へと入って行った。
 案の定、中国人の迷子の届出は出されておらず、当直の警備員が報告書の様な物を捲りながら答えて呉れた。
「そう言えば、シナ人の夫婦がシナ語で捲くし立てたという報告が一件御座いますが、何を言っているかは分かりかねなかったと」
 正装の自分の姿を見て特等船客の客だと判断したのだろう。警備員が大変丁重に答えて呉れたが、他人事の様に呑気な様子だった。
「そのご夫婦の名前は聞いて居ますか」
「いえ、そこまでは…ただ、船室番号は控えて居ります」
 一件だけなら、警備員のあまりやる気の無い様子から考えて、船室番号だけ教えて貰う。
「中国語が分かる船員さんは居ますか」
「それは…こちらでは分かりかねます」
「そうですか。では、船室番号を教えて戴けますか」
 服装が利いたのか、意外と簡単に教えて呉れた。日本では中国語の会話を習う機会は無かったが、漢文の授業は有ったので筆談は出来るだろうと思った。
 船室番号を見ると二等船室だった。ミスズは翡翠を見慣れて居る環境だが、国籍の為に二等船室しか与えられなかったのだろうと思った。
 礼を行って警備室を出て教えて貰った船室に足早に向かった。一刻も早く確認が取りたい。
 目指す船室に辿り着くと、中から婦人の泣きわめく声がする。扉を叩くと直ぐに船室のドアが開かれた。
 日本式の挨拶をして、書くものは無いかと手振りで伝える。
 船室こそ自分達の部屋と比較すると質素だが、内部は豪華だった。
 婦人も泣くのを止めて驚いた様にこちらを見ていた。正装がこちらでも役に立ったらしい。ミスズの父親らしい中年の中国人と思しき男性は――お洒落に気を遣う日本人と同じ格好をしていた――紙と筆を取り出した。
 漢文は片桐ほど得意では無いが、文章程度は作成出来る。手短に用件を書くと、二人の顔が喜びに変化した。
 ミスズの父親は被っていた帽子を取ると、深深と日本式のお辞儀をした。
――失礼で無ければ、そちらの船室に迎えに参ります――
 念の為にミスズの外見や服装等を詳しく書くと、より一層二人の表情が安堵したものになった。
 頷いて、顔を上げると壁にかかっていた天狗のお面が目に入った。
 日本人では有り得ない使用法だった。室内を見渡すと、いくつかの天狗のお面が壁に有り、その鼻は全て塞がっていた。
――片桐の推測は当っていた――
 そう思って、夫婦を伴い、船室を出て自分達の船室に急ぎ足で向かう。
 偶然の出来事だったが、自分がこの船室に来て良かったと思った。片桐への解答が見つかったのだから。
 日本人の固定観念では絶対にしないであろう使用法だった。
 日本の物が輸出されると全く違った用途に使われる。
 独逸でもマイセンが日本酒を飲む為のお銚子とお猪口のセットで蝋燭立てを作ったという英語の時間の教官の雑談を思い出した。


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 そろそろ「天狗の謎」は解けた方、いらっしゃるのでは…と思います。
 オブライエンと美鈴の父の格好が最後のヒントです。
 予想、内緒コメ(笑)でもオープンコメでも良いので、お待ちしています。


 最後まで読んで下さり有り難うございます。

 


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こうやま みか

Author:こうやま みか
素人の完全な趣味で「ボーイズラブ」小説を書き始めました。
全然上手くないのですが、コメント頂ければとっても嬉しいです。
またヤフーブログが本館扱いで、こちらでは当面(ってイツ?)旧作を掘り起こして掲載していきたいと思います。
著作権は放棄しておりませんので、無断転載などは禁止させて頂きます。何卒ご了承くださいませ。

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