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がんじがらめの愛 蜜月編ー19

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 自分の船室に着き、片桐に開けて貰う様に扉を叩きながら声を掛けた。声が明るいのを感じたのだろう、片桐は直ぐに顔を見せた。手を繋いだミスズも居る。
 夫婦は中国語でミスズに声を掛けると、ミスズの顔が輝いた。父親は歓喜の声を上げ、母親はミスズを抱き締め、大声で泣いている。
 隣の船室の迷惑にならない様に、部屋に入って貰って、親子の対面を心ゆくまで堪能して貰う。
 部屋の卓には今まで片桐とミスズが遊んでいたのだろう、鶴や奴などの千代紙代わりにした片桐のノォトが長方形に切られ、折り紙が沢山並んで居た。
 父親が片桐のノォトを取り上げ、書いて良いかと身振り手振りで聞いてきた。
 片桐が頷くと、綺麗な字で中国語の文章を綴る。
――私達の子供です。本当に有り難う御座いました。今日は夜も更けて参りましたのでお礼は明日、また改めて参ります――
 確かに子供はもう眠る時間だ。自分と片桐に中国風のお礼をして、ミスズを連れて部屋を出た。
 部屋の外まで見送った二人に父親は手帳に船室番号を控え、母親はミスズをしっかりと抱きかかえて居る。
 ミスズは、親御さんと会えた喜びと安堵の表情をしていたが、片桐に向かって日本語で言った。
「お兄さん、遊んで呉れて有り難う」
 そして自分にも声を掛けて呉れた。
「お父様とお母様を連れて来て呉れて有り難う御座いました」
 片桐が微笑して見送っていると、彼女は片桐に笑いかけ、母親に抱かれたまま手を振った。

 二人きりに成ると、片桐の出した質問の答えを言った。
「天狗の鼻は日本の事を良く知らない外国人にとって帽子掛けに使われていたのだな」
「ああ、そうだ。今回はオレの負けか…」
 さほど残念そうでも無く彼は言った。
「約束だ。お前の望み通りにしてやる」
 勇ましく言ったが、片桐も疲れたのか眠そうだった。自分も広い船内を歩き回ったせいか、今日は彼を抱いて満足させる自信が無かった。
「今日はお前も疲れただろう。何もせずに抱いて眠る事にしないか」
 片桐の顔に一瞬不満そうな表情が走った。
「そうだな。慣れない子供の世話で疲れた。浴室を使って寝る事にする」
 片桐に浴室を使わせて、自分は安楽椅子に腰を下ろしていたが、悪戯心が湧いて来た。
 浴室の扉をそっと開ける。
 自分の身体を洗っていた片桐が驚いて振り返った。
「何もしないから・・・此処で見ていて良いか」
 暫く黙り込んだ片桐はぽつりと言った。
「髪の毛を洗って欲しい」
 髪は彼の感じる所の一つだ。自分も服を脱ぎ捨て、浴室に入った。片桐の髪を洗う。後ろ髪を洗い終えて、前の方に手を移動させると片桐は力が抜けた様に背中を胸に委ねて来た。耳が紅いが、湯のせいか自分のせいか分からなかった。髪を洗う力加減を彼の背中で判断する。力加減が良いと、彼の背中が自分の身体に密着する。ずっとこのままで居たいと思った。
「ミスズの両親が見つかって本当に良かった。晃彦のお陰だ。帽子掛けとは別に晃彦の願い――・・・もし有るならばそれも聞く」
 気持ち良さそうな声で彼は言った。
 脳裏に浮かんだのは勿論オブライエンの事だった。
「有る。俺以外の男性に秋波を送られても――お前が心変わりをして居ないのなら――だが無視して欲しい」
 一瞬黙り込んだ後片桐は言った。
「心変わりは…していない。オレに関心を持つ男性は晃彦以外には居ないと思うが…
 もしかして晃彦が心変わりを…」
 胸に預けられた片桐の身体が強張って居る。
 抱き締めて、囁いた。
「ずっと一緒に居て、お前の事をもっと好きになった。心変わりなど、絶対していない。俺がお前に振られそうで怖いだけだ」
 片桐の身体が弛緩した。
「晃彦が不快に思う事はしない。第一オレはそんなにもてない」
 まだその様に思っているのかと唖然とした。
「多分、オブライエンはお前の事が好きだと思う。気を付けてくれ」
「それは晃彦の思い過ごしだろうが…分かった、晃彦の言う通りにする」
 キッパリと言い切った。
 肩の荷が下りた思いだった。



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こうやま みか

Author:こうやま みか
素人の完全な趣味で「ボーイズラブ」小説を書き始めました。
全然上手くないのですが、コメント頂ければとっても嬉しいです。
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著作権は放棄しておりませんので、無断転載などは禁止させて頂きます。何卒ご了承くださいませ。

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