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「気分は下克上。」第三章―20



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 博士が忙しそうに――と言っても最後のコーヒーは美味しそうに飲み干して行ったが――立ち去ると博士の言葉でどれだけ自分が評価されているのが分かって身震いした。
 食欲はまるでなかったが、祖父母や母からの教えでもある「食事を残すのは勿体ない。全部食べなさい」との理由から、サラダとステーキを食べ始めた。食べても食べても目の前の肉はなくならない。ポタージュスープを飲むととても美味しかった。肉には滋養が確かにあるが、食欲不振の今、中々食べられない。ポタージュスープを飲み干すと、ウエイトレスがお代わりを持って来た。そういうシステムらしい。スープを飲みながら一面がガラス張りになっている芝生と花を見詰める。
――こういうのんびりした時間を持つのは久しぶりだ――
 自然に「今頃田中祐樹はどうしているか…な」と思ってしまう。まだあのゲイバーで知り合った人と付き合っているのだろうか。アメリカまで来てしまうと後悔が嫌でも湧き起こる。
 彼がゲイだとは知らなかった時はともかく、知ってからは何か意思表示でもしておけばよかった…「もし…、たら…」との想いは尽きることなく溢れてくる。一生手に入らない相手だからそう思うのだろうか?
 想念に浸っていると、肩を叩かれた。振り返るとケンの屈託のない笑顔が見えた。ちょうど田中祐樹のことを考えていたので、その笑顔が二重写しのように思え、心の中では動揺した。
 佐々木教授の指導で「医師はいかなる時でも動揺は顔に出すな」というものがあり、――もちろんそれは患者さんの前で医師が動揺していたら患者さんや家族の人の不安感を煽るからという理由だったが――生真面目な聡は日常生活でも実践しようと努力していた。
「ステーキか、豪勢なランチだな」
 笑いながら聡に対面して席に座った。
「これは博士からの第一助手のお祝いです。ただ、ステーキは持て余してしまって…」
 正直、これ以上食べられない。
 困った顔を見たケンが微笑した。
「そのステーキは貰っていいか?サラダなどをオーダーしてくるよ」
「ええ、宜しければそうして下さい」
 ウエイトレスを呼び、笑顔でオーダーしているケンを見るともなしに見ていた。
 顔が似ているわけではないが、笑った顔は田中祐樹と似ている…な。と思っていた。
「さてと、サトシの第一助手就任の乾杯だ。ここにアルコールのないのが残念だ」
 そう言ってグラスの縁を当ててくる。
「こうなったからには、コ・メディカルの控え室では何かとやりにくいだろう?手術までの時間はそこで過ごせばいい。幸いなことに今日の手術患者は受け持ちの患者でね。俺も手術室に入る。博士の事前の書類も有る」
「内科医も手術室に入れるのですか?」
 彼の好意的な態度にまず感謝しなければ…と一瞬思ったが、ツイ一番驚いたことを聞いてしまう。
「ああ、入るよ。今まで面倒を見てくれた医師が手術室に居るのと居ないのとでは患者の気持ちが違う。
 我々は患者さんのためなら何でもする。そのために患者さんの方でも我が病院を選んでくれたのだから。それも高いお金を払って、な」
「そんなに高いのですか?この病院は?」
「ああ、少なくともLAの心臓バイバス術を受けようとする患者が居れば、ダントツでこの病院を希望するだろう。しかし、治療費を聞いた途端、他の病院に行くというのが現状だ」
 日本では信じられない話だった。保険制度がアメリカにないのが原因かと思う。日本の場合、大学病院であろうと、開業医であろうと診療報酬は同じだ。まぁ、有名な教授に執刀して貰う場合、患者さんが「寸志」などの名目で謝礼を払うという表沙汰には出来ないコトも実際にはあると聞いているが…
「手術して払えない方はいらっしゃらないのですか?」
「居ないね。まず、クレジットカードで診療代金を一括で支払わせるから。初めての患者さんにはクレジットカードで信用照会だ」
 ケンの話を聞いていると日本との違いに目眩すら感じた。
「今回から助手として手術室に入りますが、博士の手技が見たいです。過去の画像ありますか?」
「ないな。この病院では一切の手術画像は撮ってない。流出したら経営に差し支える。博士の手技はこの病院の看板だ。その秘蔵の映像を商売敵に見せることはないとの上からの判断だ」
 病院経営もビジネスの一環か…と思った。確かにビジネスではあるが、医療は特別なもののハズだ。ケンタッキーのスパイスが門外不出とはわけが違うのでは…と強烈な違和感を覚えた。
 聡の食事は終わり(といっても、ステーキはケンが大半食べたが)コーヒーを飲んだ。 聡は許可されているのでケンの個室に入り――ケンは忙しそうに診察に行った――今日の手術の概要をめくる。
 フト嫌な予感がした。データを吟味し、術式を検討した結果、イヤな予感はますます強まった。
 博士ほどの人がこの記載に気付いていない…のかと思った。
 術前カンファレンスで指摘しなければ…と思った。
 術前カンファレンスまであと、10分。

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このお話は、












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 こんばんは。と言っても皆様が御覧になる時間帯は違っているのでどういう挨拶をしていいのか分からないのが本音です。
 20話をアップしましたが、あと4話で過去話が終るのか?っと危惧しています。何故こんなに長くなるのか自分でも不思議です…。
 何とかして4話で終らせます←野望。。

 前回の話はそんなに面白くなかったらしく…あまりブログ村のポイント入っていませんでした…まぁ、これも面白い話が書けなかったので自業自得だと思いますが…
 ホントにこれって面白いのかな?っと思って書いているので、村ポイントが入ってなければ「やっぱり面白くないのね…」と思ってしまいます。
 私も面白い話作りを目指しているのですが、現実は厳しいですね。
 スミマセン!最後は愚痴になってしまいました…。
 最後まで読んで戴いて有り難うございます~!!!



 
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プロフィール

こうやま みか

Author:こうやま みか
素人の完全な趣味で「ボーイズラブ」小説を書き始めました。
全然上手くないのですが、コメント頂ければとっても嬉しいです。
またヤフーブログが本館扱いで、こちらでは当面(ってイツ?)旧作を掘り起こして掲載していきたいと思います。
著作権は放棄しておりませんので、無断転載などは禁止させて頂きます。何卒ご了承くださいませ。

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