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「がんじがらめの愛」第二章-14

 彼の熱を自分の一番、敏感な場所で感じる。微弱に蠕動する内部が快感をもたらす。全てを収めてしまいたかったが、片桐の苦痛を慮るとそれも出来ない。
 しばらくはそのまま動かなかった。自身の半ばまでが片桐を感じていた。それでも充分な悦楽を感じていた。
 彼は身体の全てが汗をはらんでいた。矢張り苦痛もあるようだ。瞳は閉じられ、眉間には皺を寄せている。
 あやすように唇を重ねた。彼はその感触を楽しむように舌を出して、重ねられた唇の輪郭をなぞっている。しばらくそうしていると、目を開いた。苦痛のための涙だろう、頬に涙が伝う。それを唇で優しく掬う。
 すると、今まで見た中で一番綺麗な微笑を浮かべた。
 片桐は自分の腰骨に縋るように手を当てていた。その力が急に強くなった。
「あ…きひこ…もう…大丈夫…だか…ら」
 そう囁いた。
「本当…だな」
 確認すると、彼は腰から手を離し、自分の掌と重ねてくる。両手の指をお互いが絡ませた。指でもお互いが繋がっている。指の狭間を擦っていく感触も快感に繋がった。それは片桐も同じらしい。眉間の皺が消えた。
「大丈夫…だから…あきひこ」
 名前を呼んだせいなのか、それとも彼の内部が異物の感触に馴染んだせいなのか、力が弛む。
 ゆっくりと根元まで収めようとする。
「あ、あ、あきひこっ」
 全てを挿入した時、満ち足りた声で呼ばれた。指が固く絡み合う。彼の中は暖かくて、そして絶妙な力加減で締め付けてくる。
 もっと奥まで触れ合いたい、そう切望した。しかし、粘膜が傷付く事も考えられる。
「動いて、いいか」
「い…い」
 許可を貰ったが奥を突かず、先程彼が一番感じた辺りを突いた。その刹那、彼の身体が痙攣を起こしたかのように震えた。
「あ、晃彦っ、そこはっ、だ」
 指の力が強くなった。だが、指も震えている。彼自身も立ち上がっていた。さらさらの髪の毛が枕の上を動く。
 一気に奥まで貫くと、膝を立てていた彼の脚の筋肉が動き、もっと腰を浮かそうとする。その動きに誘われ、思うがままに蹂躙する。
「あ、あっあ…き…ひ…こ」
 艶をはらんだその声により一層興奮が高まる。汗の粒が片桐の肢体に散らばった。
 もう幾らも保たない――そう思った時、彼自身に右手を添え、上下に扱いた。
 彼とは、内臓ではなく魂で結びついているかのように思える。そう思った瞬間、掌に熱い迸りを感じた。自分も彼の中に欲情を放った。彼の魂に届く事を祈りながら。
 弛緩した身体を片桐の肢体に重ねた。お互いの汗がこの場合は不快ではなく、むしろ満足だった。
 額に張り付いた髪を撫で上げると、片桐は満ち足りた顔をしていた。そのまま指で髪の毛を梳く。左手は彼の顔の輪郭をなぞった。その動作に片桐は、心地良さそうに身を委ねてくる。唇を重ねる。しっとりとした口付けの後。
「夢のようだ」
 そう彼は呟いた。
「夢…?」
「ああ、オレが見ていた夢」
 独り言のように呟く。彼は自分の熱意にほだされたのではなかったのか…と疑問に思った。
「いつから、そんな夢を見ていた」
 掠れた声で聞いた。


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こうやま みか

Author:こうやま みか
素人の完全な趣味で「ボーイズラブ」小説を書き始めました。
全然上手くないのですが、コメント頂ければとっても嬉しいです。
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著作権は放棄しておりませんので、無断転載などは禁止させて頂きます。何卒ご了承くださいませ。

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