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「がんじがらめの愛」第二章-13

 彼の呼吸が穏やかになるまで、じっと待った。絶頂に達した瞬間から彼はずっと瞳を閉じていた。ゆるゆると目を開く。霞がかかったような目をしていた。
 堪らなくなり、身体全体を密着させた。当然、下半身も重なる。自分の状態が彼にも分かったのだろう。瞳が一瞬凍りついたようになった。
「お前の中で、繋がりたい。愛の証を残したい」
 耳元に欲情のあまり掠れた声で言った。彼の身体の強張りが溶けた。こくりと頷く。表情を確かめてみると、静かな決意を宿した瞳をしていた。
「腰を浮かせてくれない…か」
 懇願するように言うと、素直に腰を上げ、しなやかな脚を動かして膝を曲げた。
 彼の秘められた場所をそっと暴く。手が濡れているのが助かった。滑らかに指が動かせる。表情を確かめながら、そっと中心を探る。指を少し入れてみた。その瞬間、彼は両手で顔を覆う。しかし、それ以上の抵抗は無かった。
 指に絡まる彼の体液のせいで思ったよりも抵抗がなく指が中に入る。中指が馴染んだのを感じると、人差し指も添えた。彼の内側は熱く、その熱に煽られるかのように指を動かす。時折彼の身体が跳ねた。
 跳ねる場所を注意深く探っていった。自分ももう限界を感じては、居た…が。それを必死に我慢した。
 ある一点を押すと、彼の身体がひときわ大きく跳ねた。
「あ…そ…っ」
 漏れた声に驚いて彼を凝視する。
 頬も熟れた桃の果実の色に染まっているのが掌の間から垣間見えた。下に視線を落とすと、彼もまた立ち上がっていた。先端から新たな雫を零している。
「入って、いいか」
 確認している積もりだったが実は懇願だったのかも知れなかった。
「い…い…」
 途切れ途切れの吐息混じりの声だ。
 彼の両足の付け根に自分自身が辿り付けるようにするにはどうしたらいいのか、それが分からなかった。暫く躊躇っていた。力ずくは本意ではなかった。すると、それを察したのだろう、片桐は自分から脚を開く。
 そっと彼の内部に自分自身を沈める。しかし、思った以上に狭い。彼も痛みを感じているのだろう、身体が強張っていた。行為を止める事も一瞬考えた。すると、彼の両腕が腰骨辺りに回され、行為を促そうとする。顔が露わになった。眉間に皺を寄せ、苦しそうな表情を浮かべている。吐息も止まっている。
「声を出せば、多分…少しは楽になるはずだ」
「…声、は…嫌…だ」
 先程自分で出した声を覚えていたのだろう。片桐は行為自体を嫌がっているのではない。その事は彼の雄弁な両腕が物語っている。ただ、苦痛が耐えられないのだろう。愛しさが募る。
「では、名前を呼んでくれ」
「かと…う」
 唇がわななく。少しは身体の力が抜けた。
「出来れば、下の名前がいいな」
 きっとその方が彼も気が紛れるはずだ。
「あ…きひ…こ」
 その言葉を口にした瞬間、強張りがほぐれた。


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こうやま みか

Author:こうやま みか
素人の完全な趣味で「ボーイズラブ」小説を書き始めました。
全然上手くないのですが、コメント頂ければとっても嬉しいです。
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