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「気分は、下克上」番外編<秋>






凸凹画像を二つクリックして別窓から読んで下さると嬉しいです。管理人はポイントが下回ると「こんな下手な小説ブログ辞めてしまいたい」病の発作が出ます。特効薬はあなたのクリックです~!仮眠中でも小説気になって起きるという生活で、ちょっと燃えつきかけです。燃料はコメ&クリックですのでどうか燃料投下宜しくお願い致します(TT)

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 銀杏の木々も色づいた頃、祐樹は足取りも軽く最愛の彼の執務室に向かっていた。アポイントメントは取ってある。祐樹が主治医を務める鈴木さんは教授の英断で救急救命室にボランティアとして参加してからは心臓の狭窄部分こそ存在するが――これは仕方のないことでもある。元々狭窄はコルステロールが溜まって出来るのが普通なので――ただ、長岡先生と内田先生の内科的アプローチが功を奏して狭窄も即手術のレベルではなくなった。何よりも冠動脈部分の血管が以前よりも強度が増している可能性が高い。その数値データーを持って公の身分ではオーベン(指導医)の香川教授の指導を仰ぐべく、そしてプライベートでは最愛の恋人の顔を勤務時間中であっても見たいという一挙両得の考えだった。
 教授室が集まっているフロアでエレベーターを下りる。足取りも軽く祐樹は最愛の彼が居る部屋まで急いだ。
 ノックをしながら名を名乗る。
「どうぞ」
 怜悧で涼やかな彼の声に聞き惚れて入室する。と、先客が応接セットに座っていた。祐樹は慌てて恰幅も身なりも良い二人の男性に頭を下げる。
「お邪魔でしたら改めますが…」
「いや、それには及ばない。暫くそこで待って貰えれば…」
 恰幅の良い紳士の内の一人、上司と思しき人が祐樹に向って笑顔を浮かべて立ち上がり丁寧な一礼をする。もちろんもう一人も素早く立ち上がる。
「先生方の貴重なお時間を拝借してしまい誠に申し訳なく思います。香川教授もご多忙中だと拝察致しますので、この新製品のカテーテルを是非とも試して頂きたく思います。弊社と致しましては世界に恥じない製品だと自負致しております。サンプルを置いて参りますので」
 上司と思しき人間が立ったままもう一人に合図する。と、彼は大きな社名入りの紙袋を教授に恭しく差し出した。
 その後祐樹にも名刺を差し出して丁重な挨拶をしてくれる。紙袋に書いてある社名は一般的には知られていないが、カテーテルの使い勝手には定評がある会社だった。日本では随一の会社かもしれない。カテーテルのシェアは外国の会社が独占しているのが現状だ。
「生憎、名刺を持参していない無礼をお許し下さい。研修医の田中と申します」
「勤務時間中に名刺を持参する先生の方が少ないのは承知しておりますから、お気になさらず。ところで香川教授はゴルフのスコアはいかほどですか?」
 営業用の笑いを絶やさずに名刺には大阪支社長・山田と書いてあった人物が教授に聞く。
「残念ですが、ゴルフは嗜まないもので」
「教授はLAにお住みでいらっしゃいましたよね?あちらでは日本よりも安くコースを回れるそうですが…」
 きっと接待のための情報収集だろうと思って黙って聞いていた。祐樹より先輩の医師達は――癌専門医の桜木先生位の年齢の人は――研修医の時代からプロパーと呼ばれる製薬会社の接待係が毎日のように何かしら口実を作っては高級クラブで接待をしてくれたと聞いているが、祐樹が医師になった時はバブル経済が弾けてしまいそういう接待もなくなった。別に接待を望んでいるわけではないが…。ただ、製薬会社や医療関連の会社でも誰彼構わずに接待をするのではなく、教授クラスの人間に狙いを絞って接待攻勢をする戦略らしい。教授の前歴も調べ上げているのだろう。
「残念ながらゴルフに全く興味は有りません」
 教授は怜悧な表情を崩さずに礼儀正しく言葉を連ねているが、祐樹には彼が話を切り上げたがっているのが良く分かってしまった。
「教授、お話し中誠に申し訳ないのですが…鈴木さんの件で、病変部位について火急にご判断賜りたいのですが…」
 祐樹が助け舟を出したことは敏い彼には分ったのだろう。当然、彼も鈴木さんが良好な経過をたどっていることは報告してあるので。ただし、外部の人間には分らない。
「それでは我々はこれで失礼を致します。ゴルフは残念ですが、また一席設けますので」
「有難うございます。ただ何分多忙な身の上ですので…なかなか時間が取れないとは思いますが…」
 先客が丁重な挨拶をして教授室から出て行った。その気配を察したのか青木秘書が顔を出し祐樹に会釈をして空になったコーヒー茶碗を下げる。その後、新しいコーヒーを二人分トレーに載せて持って来ると黙って彼女のスペースに引き下がった。
「祐樹…私が話を切り上げたがっていることが良く分かった…な。私としては嬉しいが」
「それは分かりますよ。貴方のことならたいていは…しかし、何故ゴルフをしないのですか?貴方の運動神経なら楽勝でしょう?教授職にいらっしゃるのですから接待や付き合いで必須かと思いますが…?」
 彼は薄く形の良い唇を動かしかけたが、思い直したように口をつぐむ。瞼の上に一刷毛朱を散らして囁く。
「その答えは…今夜、ベッドの中で…。今日は早く帰れる日だろう?」
 僅かに混ざる欲情の響きが祐樹の官能中枢を刺激する。最近、祐樹は救急救命室勤務、彼は心臓カテーテル手術の研修とすれ違いが多い。夜を共にするのもままならない。祐樹も欲求不満だったが、どうやら彼も同様だったようだ。それが単純に嬉しい。彼のより一層艶っぽくなった肌を心ゆくまで堪能したい。それが彼からのお誘いともなれば、彼の極上の肢体も祐樹に馴染んだとはいえ何時でも新鮮な感触を与える彼の濡れた絹の秘密の場所もどんな動きを味あわせてくれるのか。夜が早く来てほしいと現金に願ってしまう。
「ええ、貴方が満足したら教えて下さい」
 そう囁いた声が掠れているのを自覚する。彼の瞼の上がますます朱色に染まって、ぞくりとするほど色っぽい。
「そんな顔は、私の他には誰にも見せないで…下さい」
 応接机に身を乗り出して唇を盗む。一瞬だけだったが。冷たい彼の唇が心地良い。
「もちろん見せない。今夜…」
 馴染んでも彼の初々しさは変わらないのも魅力の一つだ。
「ええ、今夜、楽しみにしています。絶対に聞かせて頂きますよ」
 返って来たのは薄紅色に濡れた溜息が一つ。


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 実は、この番外編、新しく購入したミニパソコンに早く慣れるためもあって書いたのですが、ちまちまっとしたキーボードやコピペのやり方に慣れずに、文章を書く分にはいつもと同じですが、ブログの体裁を整えるのにすっごく時間が掛かったという…(TT)は、早く慣れなきゃですね。こちらの書庫は次回は18禁で頑張ります~!
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こうやま みか

Author:こうやま みか
素人の完全な趣味で「ボーイズラブ」小説を書き始めました。
全然上手くないのですが、コメント頂ければとっても嬉しいです。
またヤフーブログが本館扱いで、こちらでは当面(ってイツ?)旧作を掘り起こして掲載していきたいと思います。
著作権は放棄しておりませんので、無断転載などは禁止させて頂きます。何卒ご了承くださいませ。

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