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「気分は、下克上。」番外編<秋>2






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 期待に胸を躍らせて、午後の診療を終える。鈴木さんの件で長岡先生や内科の内田助手とのカンファレンスが長引いたのは仕方ない。コ・メディカル――秘書や技師など――は時間に正確に帰宅出来るが研修医といえ医師の端くれである祐樹は勤務時間が長引くことなど日常茶飯事だ。
 相変わらず人手不足の救急救命の阿部士長に見つからないように細心の注意を払って病院を出た。と言っても彼女は神出鬼没なので、病院近くの喫茶店も足早に――普通の人のレベルではランニングの速度で――そそくさと駆け抜ける。
 彼は先に帰宅しているだろうかと。もし帰宅していなかったら食事を作って待とうと…そしてその後は2人っきりのベッド…かなり楽しみだった。
 部屋の鍵――といってもかざすだけで良いのだが――を使って玄関ドアを開けるとカレーのいい匂いが玄関先にまで漂ってくる。
 帰宅しているのだな…と靴を脱ぎながら唇に笑みを浮かべてしまう。
 玄関のドアが開いた音を聞きつけたのだろう。最愛の彼が姿を現した。ネクタイは取ってワイシャツ姿の上にごくごく事務的なエプロンを着けた姿だった。スラックスも教授室で見たのと同じ色だった。多分、帰宅して直ぐに料理に掛かったのだろう。彼の手際の良さや器用さは料理でも遺憾なく発揮される。通常の主婦よりも手早く料理を作れるのではないか…と思う。普通の主婦がどの程度の時間で夕食を作っているのかは全く知らないが。
「お帰り。もう少しで夕食が出来るから」
 彼は目蓋の上に紅の色を色濃くして祐樹を見る。頬も薄紅に染まっているのがとても扇情的だった。今夜に期待してくれているのだろうと祐樹は笑みを深くした。
「ただ今帰りました。美味しそうな匂いですね。カレーですか?」
「半分当たりだが…手抜きをしてカレーピラフにした」
「無理に料理を作らなくても良いのですよ…それでなくても激務なのですから…」
 靴を脱いで彼の手を取った。彼の長く形の良い指は水仕事をしたせいか、薄桃色に染まっているのが新鮮だ。几帳面に切られた短い爪――彼は爪の形すら綺麗だ――も普段よりもよりも赤くなっていて、珊瑚細工のようだった。
 恭しげに手の甲に口付けしてから、指の付け根を舌で辿る。彼の背中がさざ波のように震えるのに気を良くして8箇所全てを舌で擽った。彼の瞳の光に情欲の確かな証が窺えて…我慢していたのは祐樹だけではないことを再確認した。
 しなやかな背中をきつく抱きすくめて口付けを贈る。お互いの飢餓を物語るかのように舌を絡ませあい吸い合うことが止められない。目くるめく接吻が終ると、名残惜しそうな銀色の橋がお互いの唇に架かる。このまま行為に雪崩れ込んでも良かったのだが、あいにく祐樹は昼食を摂る間もなく走り回っていたので、キッチンから流れ出てくる彼の手料理の匂いに抗し切れない。彼の背骨が軋む程抱きすくめた。当然彼の上半身は祐樹の胸の中にすっぽりと収まる。
「その胸の尖り…私を待っていて下さったのですか?」
「……勝手になってしまたのだが、しかし、待っていたのは事実だ」
 空腹なのを忘れてもう一つの本能に身を任せようとする。彼を抱き締める力を強くした。――最近の彼はこんな抱擁に弱くなっていることは百も承知だ――
 と、辛抱の利かない腹の虫が鳴った。
 彼は、少し困ったような上目遣いで祐樹を見る。その澄んだ瞳が欲情の薄桃色と理性の青い光が混じっている。そんな様子もとても心惹かれる。
「先に、食事にしよう…」
 そう言って祐樹の顔を見詰める。彼からの腕は解かれたが、祐樹の腕を無理に振り解こうとはしないところが彼らしい。
「済みません…昼食を摂る時間が無くて…」
 もう一度強く抱き締めてから腕を解いた。
「気にするな。私は手術だけの仕事だったが、祐樹はその後、患者さん回りの日だっただろう?私の方が時間の余裕が有った」
 事も無げに彼は言うが、それは彼の卓越した事務処理能力があるからこそだ。明日の手術指示書を帰り際に読んで来たが、祐樹があれを作成するとなるとかなりの時間が必要だ。それこそ泊まり込み覚悟の。
 最近は術式も変わっているので尚更詳しい指示書だった。
 キッチンに行って、テーブルの上を見る。手抜きしたカレーピラフと彼は言っていたが、大振りの海老やイカリングやハマグリだろう…多分――がキチンと下ごしらえをしたのが分かるピラフが皿に盛り付けられている。その横にはスープ皿が置いてある。そしてキッチンに立つ彼は、サラダの最終盛り付けをしているようだった。
「手伝いましょうか?」
「いや、もう少しだから良い。それより手を洗って…椅子に座って待っていて欲しい」
 洗面所に急いで行く。家庭用の除菌手洗いとアルコールの二種類の薬液で手を洗い、うがいをする。食事前の医師としては当然のことだ。病院内は色々なウイルスが漂っているのだから。
 椅子に座って彼の後姿をうっとりと眺める。彼の身体は幾分細身だが、肩幅は標準男性レベルだろう。几帳面に整えられた後ろ髪から続くうなじの白さが目に眩しい。後ろ髪の下には祐樹が付けた情痕が残っているハズだが、かなり薄くなっているに違いない。彼が身体を動かす度に動く肩甲骨は男性としては少し小さめだろうか。背中のラインが絶妙なバランスを奏でる。そして少し細めではあるが男性的なウエストラインはベルトによって強調されていて、その下の小さな臀部へとしなやかに続いている。あの臀部に自分のモノが…と、記憶を再生して赤くなってしまった。
「何か?」
 サラダボールを持って振り向いた彼は恐らく料理に集中していたのだろう。さっきの婀娜めいた眼差しが払拭されている。
「いえ、何でも有りません。綺麗なサラダですね。食べるのが勿体ない。赤いのと黄色いのは何ですか?しかも胡桃も入っていますね。」
 誤魔化す意図ももちろんあったのだが、本音だった。胡桃は実は祐樹の大好物だ。
「赤と黄色のピーマンだ。胡桃は祐樹が好きなので入れてみた」
 取り皿を綺麗に並べて、彼は満足げに微笑んだ。
「こうしてゆっくり食べるのも久しぶりだ。一人の時は作る気も起らないから」
 祐樹も極上の笑みを返す。
「貴方の手料理が食べられるのも私にとって生きる喜びです」
 そう言うと、彼の頬に鮮やかな薄桃色の笑みが浮かんだ。心の底から喜んでいるのが分かる彼の顔はもぎたての果実のような香りを纏っているようだ。

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 ああぁ、次回は18禁ですと予告して…「楽しみにしています」とのコメも戴いたと言うのに…お食事シーンで終わってしまいました。どうして私が書くと無駄に長くなるのかと凹み中です。期待して待って下さった方、次回は必ず18禁にしますので、申し訳ないです(TT)

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こうやま みか

Author:こうやま みか
素人の完全な趣味で「ボーイズラブ」小説を書き始めました。
全然上手くないのですが、コメント頂ければとっても嬉しいです。
またヤフーブログが本館扱いで、こちらでは当面(ってイツ?)旧作を掘り起こして掲載していきたいと思います。
著作権は放棄しておりませんので、無断転載などは禁止させて頂きます。何卒ご了承くださいませ。

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