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「気分は、下克上。」初詣編-10(15禁)






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「しばらく待っていて下さい。すぐに開けますから」
 わざとのんびりした声を上げるとノックの音が止まる。ドア越しに「承りました。ごゆっくり…。お待ち致しております」との返答があった。きっと彼の渡した心づけが効いているのだろう。
 お互いの姿を見る。彼は二人の体重が掛かったりお互いが夢中になって貪ったりしたために汗を吸ってしわくちゃになった浴衣を羽織っただけというしどけない有様で、祐樹はというと全裸だった。しかも彼の顔は紅色に上気しているし、涙の雫も目に宿している。心行くまで情事を味わった余韻の色香が顔や肢体からこぼれる風情だ。特に顔は普段彼のそんな顔を見慣れている祐樹ですらゾクりとする甘く艶っぽい表情だった。
「夕食は主室のテーブルなのだろう?私の帯さえ見つけてくれれば、私が対応して祐樹は露天風呂に入っていればいい」
 こめかみに細い指を当てて善後策を考えていた彼だったが。その手の動きすら匂うような色気を滴らせている。
 周囲を見回すと小部屋の中に物入れがあった。大きさからして衣類が入っているようだ。試しに開けるて見るとと浴衣と丹前が二着ずつ入っていた。この部屋は情事に使われることもあらかじめ想定してある部屋に違いないと邪推してしまう。
「その申し出は有り難いのですが、貴方の今のような情事の後の艶っぽい表情は私一人しか見せたくはありません、何人たりとも。だから、貴方はこのタオルを持って露天風呂に行って下さい」
 タオルには二人分の白濁が染み込んでいる。当然ながらその特有の臭いも…タオルを野外に出して、この部屋を閉め切れば臭いは大丈夫なハズだ。
 彼がいくぶんぎこちない動きで立ち上がる。立った瞬間、目を閉じて身体を震わせた。体内の祐樹の白濁が流れ出てきたのだな…とピンと来るほどその表情や肢体は真紅の色香を放っている。年配の仲居さんですら彼の表情で何をしていたかは分かるだろうし、危険な欲望に火をつけかねない。自分が居なかったら夜這いでもされかねない。
「零さないように、でもなるべく早く露天風呂に行って…太ももなどに滴った分は仕方ないですから手桶で流してからお風呂に入っていて下さい。くれぐれも部屋の中は見ないで下さいね。貴方の内壁は後ほど私がこちらのお風呂で流しますから」
 新しい浴衣一式と、すっかり濡れてドロドロになったタオルを別の手に持たせて彼の幾分薄い背中を押す。本当なら彼のあんな表情はずっと見ていたかったが。
 さきほど受け入れていた場所が気になるのか、それとも零さないようにと努力しているのかいつもよりも歩みはゆっくりで…ぎこちない動作だったがそれはそれでそそられる。
 世界史の授業で聞いた覚えのある中国人の纏足の風習は女性の歩行を困難にさせるが色っぽくも見せると世界史の教師が脱線めいて話してくれたが、今の彼を見ているとそのエピソードがにわかに真実味を帯びた。
ま っさらの浴衣を着て、適当に帯を結ぶ。正式な帯の結び方は知らないが職業柄糸の結び方には慣れているし、手術用のマスクだって耳の部分は手結びだ。解けないように巻くくらいなら出来る。
 彼がガラス戸を開けて、露天風呂のへりに手をかけて手桶にお湯を満たしているのを見る。外は既に暗くなっており、彼の艶めく薄紅の肌だけがやけに鮮明だった。手桶のお湯を祐樹の白濁が掛かっている太ももの辺りやその上に注いでいる仕草も物憂げでいて脳に直撃するほどの匂いやかな動きだった。やっと湯に入った彼は祐樹の言葉通りに外の風景を眺めている。紅に染まったうなじがとても綺麗だった。
 先ほどまで二人でこもっていた部屋を厳重に閉める。さすがにこの辺りでは一番の旅館だけのことはある。しかも豪華なスイートだけあって扉を閉めてしまえば空気も密閉された。
「どうぞ。お待たせしてすみません」
 なるべく平静な顔をして鍵を外した。仲居さん達が入って来る時の顔をさりげなく見ていたが何も気づいた様子がないことに安堵する。
 豪勢な海の幸を中心とした料理が並び、説明を受けていたが…ついつい視線は露天風呂の方に吸い寄せられてしまい料理名は右から左の耳に通り抜けた。抜群の記憶力を誇る彼ならば同じシュチュエーションでも料理名は覚えているだろうなとフト思ったが。
 彼の頭部からうなじ、そして細い首筋へと続く優美で滑らかなラインを――こんなに遠くで鑑賞したのは初めてだ――つい見てしまう。が、祐樹の視線の先を仲居さんに知られては厄介なので、適当に相槌を打ちながらのチラ見で我慢する。祐樹にとっては永劫とも思える時間が過ぎて仲居さん達は「お食事がお済みになりましたらこの内線番号におかけください」と多分マニュアル通りの言葉を発した。
「有難うございます」
「いえいえ…お連れの方…露天風呂をお気に召して下さって何よりです。湯当たりはしませんのでごゆっくりなさって下さいませ」
「ええ、とても気に入ったようですね。ずっと入っていますから…」
 彼女たちの視線が彼に向く。肩から下は岩で隠されているし、彼も祐樹の言葉通りにこちらを向いてはいない。それでも彼女達は数秒押し黙って彼の姿を見ていた。
「ご苦労様です」
 少し切り口上で言った。その言葉に我に返ったのか、そそくさと料理を運んできた大きな盆を持って仲居さん達は室内から静かに出て行った。すぐに部屋の鍵を閉めるのも何だかあからさまだ。10数えてから鍵を閉める。部屋を横切って露天風呂へと続くガラス戸を開ける。
「もう大丈夫ですよ。何も気づかれることはなかったと思いますが…」
 彼女たちが彼の肩から上を見ていたことは内緒だ。といってもその辺りに情痕は付けていなかったが。ただ、見惚れていただけだろう、祐樹と同じく。
「そうか…それは良かった」
 立っている祐樹を見上げる眼差しも情事の余韻か薄紅色の粉が散っている錯覚を覚える。鎖骨上の赤い華と胸の尖りはツイ祐樹の視線を釘付けにする。目の毒なので視線を逸らせて新しい浴衣を差し出した。
「内湯で貴方の中を綺麗にしてから食事をしましょう」
 返事がないので彼を見遣ると浴衣に手を当てて何やら考え込んでいる気配だ。上半身だけの薄紅色の肢体も祐樹の視線を惹きつけてやまない。早く隠してくれないと精神的にも肉体的にも反応しそうだ。
「どうしました?もしかして…新しいコトをしたので貴方のなかに傷でも?」
「いや、そうではなくて…傷などはない…。洗い流さないと駄目か?
 食事の間も祐樹を感じていたいのだが…それにその浴衣ではなくさっきの方が良い」
 またこの人はすらりと殺し文句を言うのだなと。無意識なだけに余計に祐樹を狂わせる毒を持っている。
「零さずにいられる素敵な内壁なのはシンガポールの時に教えて貰いましたから…それは構いませんが、どうして新しい浴衣ではダメなんですか?」
 彼の薄紅色の顔がますます艶っぽい表情に変化する。しばらく言いよどんでいたが、恥ずかしそうに少し腫れた唇を開く。紅く腫れているにも関わらず生来の清楚さは損なわれていない不思議な印象を抱かせる唇だった。
「これは…糊でピンとしているだろう?今、それを着ると…ココが辛い…から」
 ココと言いながら胸の尖りに長い指をそっと添える。薄桃色に染まった指先の些細な動きをして珊瑚色に染まったソコに当てているだけなのに、自分で自分の胸を慰めている行為よりも祐樹の欲情をそそるのが不思議だった。食事のことが一瞬頭から消え去る。
「ああ、擦れると感じるの?でも貴方、マンションでは平気な顔でクリーニング屋さんから返って来たワイシャツ着てましたよね?翌朝でも…」
 彼が行為の最中でもないのにそういう言葉を発するのは珍しい。確かに糊はこちらのほうがきいているがワイシャツもいつもキリリと糊付けされている。
「いつもは仕事モードに無理やり頭を切り替えていた…今日は…まだ…寝室モードで…そんな時にココへの刺激は…」
「そんなに辛い?食事中も我慢出来ないほど?それに食事が終わればまた私を感じさせてあげますよ。貴方が音を上げるまでたっぷりと…。ああ、でも明日は母のお見舞いですよね?
 直前までそんな行為をしていながら平気な顔が出来る貴方とも思えませんので…日付が変わるまでは愛し合って、新年が来たらいつもの仕事モードに頭を切り替えて下さい。出来ますか?出来ると約束するなら…先ほどの浴衣で良いですよ」

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こうやま みか

Author:こうやま みか
素人の完全な趣味で「ボーイズラブ」小説を書き始めました。
全然上手くないのですが、コメント頂ければとっても嬉しいです。
またヤフーブログが本館扱いで、こちらでは当面(ってイツ?)旧作を掘り起こして掲載していきたいと思います。
著作権は放棄しておりませんので、無断転載などは禁止させて頂きます。何卒ご了承くださいませ。

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