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「気分は、下克上。」医師編 春-29(厳18禁)

 達した後の全身の弛緩が祐樹を絡め取ろうとするのを精神力で抗い彼の手を握り締めてから、汗の粒が宿る彼の肢体に覆いかぶさった。
 彼も熱い吐息を絶え間なく切なげに零していた。が、水分を充分に与えられなかった薔薇が幽かに吐息を零すとすれば、こんな風情だろう。
 お互いの汗の粒が混じっては身体から滴り落ちていく。彼のルビーの尖りが祐樹の胸に当たる。刺激のせいですっかり熱を帯びている上に、汗でしっとりと濡れている。祐樹自身はまだ彼が隠し持つ極上の内壁、多分刺激のせいでルビー色に染まっていて、その表面を祐樹の真珠が散っているハズの、濡れて微細に動き祐樹を誘うベルベットの中に居る。
 両手を繋いで、彼の足は祐樹の腰に絡んだままで、祐樹自身は彼の中に留まっている。
 唇を合わせると、やはり海水に似た味がした。彼の切れ長の目から滑らかな頬そして唇へと続く涙の川を丁寧に吸い取った。
「聡の悪い運命など…信じませんよ。私もこのまま貴方がそう思って下さるのなら…聡の太陽になります。しかし、こうして2人で肌を合わせるのと同じく…私の太陽を聡に分けます。その代わり…聡の影を引き受けます、生涯かけてずっと。太陽が照れば、影は消えますから」
「・・・障害物のないところでは…な。何か建物でも有れば影も濃くなる…」
 指の付け根を優しく動かす。達したものの彼の望んでいた奥までの刺激が与えられずで。何時もよりも鋭敏になっているのか、下に居る彼の肢体がひくりと震えた。
「出来うる限り障害は取り除くことを約束します。2人が持っている性質を掛け合わせれば無敵だと思いませんか?もっともっと私だって研鑽を重ねます。貴方がご自分を過小評価しないように…私がずっと照らしていますから」
 彼がクスリと笑った。
「そうだな…日本に帰国して祐樹と出会ってから良い事ばかりが続いた。ずっと私の傍に居て欲しい」
 少し湿った声で言うのは多分雨宮氏の件が心に圧し掛かっているに違いない。
「改めて誓います。公私共に貴方に相応しい伴侶になってみせるから…もう少し待っていて…下さい。まだまだ未熟ですが、絶対に貴方に追いついてみせる」
「ああ、待っている…伴侶…か…。良い言葉だ…な」
「私に出来ないことは、貴方と子供を作れないことくらいになってみせるから…待って…。いやむしろ進歩して下さい。必ず同じレベルになります」
 繋いだ手を強く握り締めた。
「子供か…・・・祐樹は精子を提供をしなかったのか?」
「いえ、レポートの代わりに提出しましたけど…?」
「こんな仕事をしていれば育児どころではないから。それに今は保険の効かない高価な人工授精が盛んに行われている。
 私達が提供した精子がどこかの豊かな家庭の子供として生まれて幸せに暮らしていると思えば、それだけで充分幸せだ」
「そうですね。非夫婦間の人工授精は本当に子供が欲しくて、夫婦間に問題が無く、かつ豊かなご家庭しか行われないと聞いています。きっとどこかで私や貴方の遺伝子上の子供が幸せに育っているでしょうね。半分とはいえ同じ遺伝子の持ち主だ。知らないうちにその子供達が私達のように恋に落ちるかも…」
 冗談交じりに言うと彼もくすくすと咽喉声で笑った。
「男同士で…でもか?男女が産まれる確率は2分の1だ」
「ええ、私が貴方に一目惚れしたように…男同士でも、出会えばきっと恋に落ちる」
「私は何回生まれ変わっても祐樹を愛するだろうから…その通りかも知れない」
 このひとは相変わらず殺し文句を意図せずに言う。回復しかけていた祐樹自身が直接的に反応した。
「あっ…」
 先程の楽しそうな声から一転して真紅の吐息が零れる。
「聡の要望は…濡れた極上の内壁の奥まで、私の白濁を浴びたい…でしたよね?」
「ああ、今までよりももっと深く…欲しい」
 水分を希求する薔薇の溜息を思わせる慎ましげで淫らな声に煽られる。
「もう身体は動きますか?一回抜きます…よ?」
 祐樹が腰を離すと彼の蕾との間に粘度の有る架け橋が出来るのが分かった。その白い虹を見たかったが、生憎室内は闇に包まれている。
「動ける。どうすればいい?」
 春の嵐で散らされるのを期待する緋桜の淫靡さが彼の怜悧な声に混じっている。
「手は大丈夫ですか?今は震えていませんが…」
 彼の手の震えは精神的なもので、それはすっかり治ったようだが、手を酷使するのもマズい気がした。
「先ほどの件で懲りた…先に言っていれば良かったと。祐樹が手を握ってくれている限り大丈夫だ。万が一明日に影響が出そうであれば、先に言うが…ただ私は腕力も握力も人一倍有る」
「・・・そう…出来る限り握るから…。まずはうつぶせになって肩と頭部で身体を支えてから双丘を聡の両手で開いて下さい」
 彼の白い肢体がゆっくりと起き上がる気配がする。艶めいた吐息を零したのは、祐樹の注いだモノが太ももに滴ったせいだろう。絶景を見られないのがとても残念だが、バスルームでじっくりと真紅のベルベットの内壁や緋色に染まっているハズの太ももに散っている真珠の液体を視姦しようと密かな決意を固めた。
 ベッドが軋み、彼が肢体を支えたことが分かる。
「開いた…」
 羞恥と期待に震える幽かな声が欲望を刺激する。彼の手の上に祐樹も手を載せた。天国への入り口を確認する。既に二回も放った欲望で潤い、蝶に羽化する寸前のサナギの動きに似た開閉を繰り返している。腰だけを高くかかげ、その中心にある祐樹を待ち望んでいる真珠を散らせた蕾を思うと祐樹の咽喉の渇きも募る。
 その渇きを癒せるのはきっと彼の中の天国だけだろう。彼の腰骨を掴んで祐樹自身を強い力で根元まで突き入れた。
「あっ…とても…いいっ」
 シーツ越しに滲んで聞こえる緋色の八重桜の声と彼の濡れた内壁の絶妙な動きが祐樹を欲望の濁流へと誘い込む。




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こうやま みか

Author:こうやま みか
素人の完全な趣味で「ボーイズラブ」小説を書き始めました。
全然上手くないのですが、コメント頂ければとっても嬉しいです。
またヤフーブログが本館扱いで、こちらでは当面(ってイツ?)旧作を掘り起こして掲載していきたいと思います。
著作権は放棄しておりませんので、無断転載などは禁止させて頂きます。何卒ご了承くださいませ。

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