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「気分は、下克上。」医師編 春-11(厳18禁)

 その中心は切実に空気を求める、溺れた人間の口の動きに似て祐樹を誘っている。しかもその色は入り口付近こそ清楚さを辛うじて残すピンクの薔薇の色だったが。
 チラリと覗く内壁はかつてシンガポールで見た肉厚の胡蝶蘭の濃い紅色だ。その花びらに祐樹の真珠や唾液の水晶が濡れた光を放っている。
「少し冷たいけど…我慢して」
 量を加減して彼のベルベットに似た内壁に乳液を一滴落とす。その刺激にも今の彼の感じやすくなっている内壁は微細な動きをして雫の形を微妙に変化させる。
 見ているだけで達してしまいそうになる。祐樹があの中へ迎え入れられることを想像すると。
 彼の内壁を気遣って祐樹自身の逸り立つものに乳液を塗る。過去の――今思えば、恋人ではなく、ただのセックスフレンドだ――幾人かは、こうして内壁を覗き込んだこともあるが、羞恥プレイの一環として見学者の冷めた視線で見ていた。だが、彼の内壁はとても綺麗で見ているだけで咽喉が渇く。それに、祐樹自身に自分の手で事務的に乳液を塗っていても海綿体に血液が流れ込むのが分かる。彼の姿態を見ただけで。
そのまま彼の中に挿った。いくら最愛の彼が望んだとはいえ彼の括約筋に裂傷を作りたくはない。ゆっくりと腰を進める。
「ああっ…祐樹を感じる」
 紅の吐息と共に満足げな声が部屋の湿度を上げていく錯覚に捉われた。
「でもっ、もっと奥で…祐樹を…感じたいっ」
いつも以上に綻んで乳液と祐樹の放った白濁のせいでいつも以上に祐樹をひたりと包み込む。極上の内壁もいつもよりも充血しているのか、祐樹のもっとも感じやすい場所にいつも以上の熱さと厚さを送りこむ。
「動きます。聡の中…普段でも名器なのに…今回はもっと素晴らしいので…手加減は出来そうにない。でも、痛かったら言って下さい」
「ああ、そうするっ…あっ、お願いっ…胸から手を離さないでっ…」
 腰を固定するために彼の胸から指を離そうとしたのだが。彼の小さな色香が零れる声と桜色の指が祐樹の指を引き止める。
 彼の右の指を指の付け根まで祐樹の指と絡めた。祐樹の指は乳液で滑りやすくなっている。その油分を利用して彼の指の付け根から爪先までを優しく愛撫する。
「それも…感じるっ…けどっ、胸も疼いて…止まらない」
 途方に暮れた困惑の響きと滴る欲情の響きが危ういアンバランスな口調に淫らな色彩を添える。
 彼もほとんど極まりかけの今、その声は祐樹にとっても艶やかな凶器だ。暴発してしまいそうな祐樹自身を必死で堪えた。それでなくても彼の中は祐樹のモノを挑発する動きで淫らにうねっているというのに。
「胸もさっきみたいにして欲しい?」
 仕事の時の彼は怜悧で明瞭…そして誠意を感じさせる声で患者さんやご家族にムンテラ――病状説明――を行っている。
 それに教授総回診の時は、先頭に一人で歩き医局員全員を連れて病室を回る。祐樹は研修医の久米先生が入って来たので最後尾ではなくなったが、依然として距離は隔たっている。医師の後にはナース達が続く。当然先頭は心臓外科のナース長だ。回診の時も日本中から彼を慕って集まって来た患者さんの訴えに真摯に耳を傾け、落ち着いた笑顔と口調で対応している。祐樹の担当患者さんだった場合には祐樹も傍に寄ることが出来るが。それ以外は病室の隅で邪魔にならないように彼の適切な判断をその他一名の医師として拝聴している立場だ。
 その彼が祐樹の前だけで見せる初心かと思えば大胆な仕草。そして、祐樹を求める、濡れて艶やかな切羽詰まった細い嬌声を聞くと際限もなく欲しくなってしまう。彼の肉体も魂も全部もっともっと祐樹色に染めたいと切望する。
「ああっ…、胸もさっきみたいにっ…強く弾いてっ、ギュッと摘まんでっ…欲しいっ」
「両手をベッドに付いて腰と同じ高さに出来る?出来なければ…他の方法を考えるから」
 手を酷使するのは幾らなんでもマズい。以前の彼は行為の際に手を大切に扱っていたが、今朝の彼はその配慮が飛んでいる。祐樹にとっては嬉しい進歩だが、彼の輝かしいキャリアを築いているのは「ゴット・ハンド」と異名を取る完璧な手技なので、彼への愛情ゆえに祐樹は彼の手を大切にしたいと思う。
 彼が繋がったままベッドに手を付く。見たところ無理はしていないようだが、彼が執拗に強請る尖りを愛撫して手の力を抜かせたい。そうなれば、肩と頭で身体を支えるだろうから。
「よく出来ました」
 両胸のルビーの小粒を計5本の指を使って弾く。もし、これがエンゲージリングの宝石なら取れてしまうほど激しく。
「あっ…とても…いいっ」
 ルビーよりも滑らかで艶やかな幽かな嬌声が絶え間なく零れ落ちる。薄いシャツ越しの背中が反り返った。
 乳液の油分のせいで掴みにくかったが、小さな尖りを持っては上に掬い上げる。と同時に祐樹自身の動きもシンクロさせた。
「あっ…両方で…感じるっ…」
 小さな熱を持ったルビーの小粒は固く凝っている。彼の手も祐樹の動きに合わせて震えている。そろそろ手を使わせるのは限界のようだった。今は良くても明日に響く。
 噛んだ力と同じ程度の力で両方の粒をキツく挟んだ。しかも祐樹の爪まで駆使して。爪と歯の強度は学部生だった時のおぼろげな記憶では同じと聞いたことがある。ならば歯で噛んでも爪で愛撫しても彼が感じるのは同じハズで。
「あっ…とても…いいっ。逝ってしまいそうっ」
 零れる嬌声もルビー色に輝いているかのようだ。
「ええ、達して…もう一度、胸を同じ力で潰してあげる。と、同時に聡の中に私の熱い白いモノも上げる」
 紅に濡れた首が左右に揺れる。その動きに従って彼の汗を宿した黒い髪が悩ましくうねって小さな水晶が空中にパラパラと散った。
「あっ…祐樹の熱い粘液を一番奥にっ…放ってほし…い」
 彼の濡れた内壁も逐情を待ち構えている。その動きもいつもよりも熱くて大胆だ。
 一回、浅い場所まで退く。彼のベルベットの内部が不満げに追ってきた。
「胸と奥を同時に強くしてあげる」
 思いっきり突き上げるのと同時に胸の尖りを噛むよりも強い力で捻った。
「あっ…祐樹の熱いっ…液が私のっ」
 ベルベットローズから水滴が転がるのに似た小さな嬌声と共に、彼の指一本触れていない場所からも真珠の液体がシーツに珠を作る。
 手の力を失った彼は、左肩をベッドに預けて弛緩した肢体と上がった息を持て余している様子が、手折られた紅色の薔薇を思わせる。
 ルビーの小粒は、本物よりも綺麗で淫らだった。
 一回抜こうと身体を動かす。
「まだ…抜かないでっ…ほしっ…い。祐樹のモノをもっと…感じたいっ…から。まだ、私の身体中を思いっきり揺さぶられていないっ」
 祐樹の魂までもが欲情する小さな、そして哀願の響きを滲ませる艶めいた声だった。


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こうやま みか

Author:こうやま みか
素人の完全な趣味で「ボーイズラブ」小説を書き始めました。
全然上手くないのですが、コメント頂ければとっても嬉しいです。
またヤフーブログが本館扱いで、こちらでは当面(ってイツ?)旧作を掘り起こして掲載していきたいと思います。
著作権は放棄しておりませんので、無断転載などは禁止させて頂きます。何卒ご了承くださいませ。

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