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「気分は、下克上。」医師編 春-7(18禁)

「聡のその綺麗で艶やかな姿と、貴方の中の天国をもっと見ていたいし、味わい足りない…と言ったら怒りますよ…ね?」
 昨夜のハードな仕事――いつものことではあるが――で疲労は溜まっていたが、そっちの欲望は逆に高まっている。一回程度では鎮まらない。
 彼は僅かに眉を顰めた。それまでは祐樹の髪の毛を触る感触に恍惚の表情を浮かべていたが。
「いえ、無理をさせてしまいましたし、ダメならそれはそれで…」
 最愛の彼の意向を尊重しようと断腸の思いで言った。
「いや、無理はしていない。祐樹が配慮してくれたお陰で指は普通に動く…あのまま我を忘れたら危ないところだった」
 そう言って白くしなやかな指先を宙にかざして動かしてみせた。確かに手術室で神業のように動いているのと同じ動きだった。
「そんなに…貴方が我を忘れるほど、求めてくれていたの?」
「ああ、最近は自分でも怖くなるほど、祐樹をプライベートな空間で見ると…頭の一部が白い強い光を浴びたような感じになる」
 「怖い」と言ってはいるが、彼のワインに染まった唇は幸せそうに綻んでいる。
「それは光栄です。でもそんな感じになるのは私だけにして下さいね」
 唇を啄んで、口の端に流れたワインを舐め取る。
「それは…当り前だ。祐樹以外に欲しい人は居ない。私ももっと祐樹を感じたい。しかし、朝食の後片付けやキッチンに滴ってしまった…・・・体液が気になって」
 几帳面な彼らしい発言だ。だが、彼の表情は濃艶な色香を放っている。思わず見惚れてしまう。
「後で一緒に片付けましょう。こっちの方が待てない」
 彼の空中に浮かしていた彼の右手を掴み祐樹自身にあてがう。そこはまだ力と熱を保っている。彼の瞳が驚愕と妖艶さの色を帯びる。
「…分かった…ここで…か?」
 少し上擦った声だが揺るぎない決意を感じさせる質問だった。
「いえ、寝室に行きましょう。背中が痛いでしょうし…それにその姿で立った聡を見てみたい」
 左手で胸の尖りを意味深に弾いた。情事の余韻というよりもいつもの行為の最中に感じる熱くて凝った感触を手で味わう。ワインで彩られた薄い布地をツンと押し上げている様子も煽情的だ。
 彼はヒクリと肢体を反らす。祐樹の指に尖りを押し付ける動きで。
「聡のココも待てないようですね。嬉しいですよ?」
 耳元に唇を近付けて媚薬を流し込む口調で熱く囁く。濡れたワイシャツに包まれた細い肩が幽かに震えた。
「立てますか?立てないのなら抱いて運びますが?」
「祐樹の方が疲れているだろう?大丈夫、立てる」
 いつもよりも気だるげな動作が却って滴る色香を振りまいている。
 立ちあがった瞬間、肢体を大きく震わせて目を閉じた。瞼までがワイン色に染まっている。多分、祐樹の放った白濁が身体の外に出て滴っているのだろうなと見当を付ける。
 ワイシャツで隠されてはいるが所詮は布一枚だ。手繰ってみたい衝動を抑える。それよりも2人分の汗に濡れて張り付いた白色のワイシャツ越しの彼の姿はそうそうお目にかかれない。
 情事に染まった素肌が布越しにも関わらず薄紅色に艶めいている。ボタンを全て取り去った素肌は汗の雫が薄紅色の肌に宿っている。両胸は血の色のワインに濡れて胸の粒がルビーのようにツンと存在を主張している。それに素肌から覗く紅い情痕があちこちに咲き誇っている。
 その姿に見惚れていると、彼は祐樹の顔を見る。
「寝室…私が起きぬけで…シーツなどは交換していないが…良いのか?」
「そちらの方が、聡をよりいっそう感じられるので気にしません」
「それなら良いが…で、祐樹はどうして床に座ったままなのだ?」
 彼は自分がどんなに色っぽい格好をしているのか全く自覚はないらしい。心の底から不思議そうな眼差しで祐樹を見下ろしている。これだけ自分の魅力に無頓着な人も珍しいとしみじみと思う。ある意味天然さは長岡先生と似ているのかも知れない。
「綺麗で色っぽい聡の姿に一心に見惚れていました。私だけが知っていると思うと背筋に電流が走る」
「ばっ」
 彼は頬を熟れる前の桃に似た清楚さと熟れきったプラムに似た妖艶さを混合させた色に染めて素肌を隠そうとする。
「ああ、それは逆効果だ。布地が引っ張られることによって胸の尖りがもっとはっきりと分る」
 祐樹は立ち上がると彼の指を付け根まで絡めて寝室の方へ歩き出した。彼は殊の外、俗に言う「恋人繋ぎ」を好んでいるのは知っている。彼の汗に濡れた、幽かにシャンプーの香りのする頭が肩に寄せられた。
「貴方のそういう仕草も大好きですよ」
「『も』ということは他にもあるのか?」
「もちろんです。ベッドの上で大胆に振舞う聡もとても素敵ですし…それに仕事の時のストイックな雰囲気の貴方も全部好きです」
 肩に乗せられた頭が重くなった。もちろん心地よい重みではあるが。
「そうか…」
 安堵の溜息にも似た小さな声。まだこの人は心の隅に不安を抱えているのだなと己の至らなさに歯痒い思いがこみ上げる。
 寝室のベッドの上で、まずは彼の双丘の内部をじっくりと見たかったが、先ほどの「そうか…」という小さな声が鼓膜から離れない。
 先にベッドに座って手を大きく広げた。彼は花が綻んだ笑顔で祐樹の腕の中にすっぽりと収まった。唇の表面だけを重ねるしっとりとしたキスはワインの香りがした。2人の吐息が唇の表面を濡らしていく。角度を変えて啄む隙に「愛しています…誓います。だから安心して下さい」と繰り返し囁く。彼は頷きのみで応えるのみだったが雄弁な眼差しが真摯な愛情を伝えてくれる。
「祐樹…私はどうしたら…いい?祐樹の好きなように振舞うが?」
 涙の膜を張った瞳が怜悧な熱情を湛えている。



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テーマ : 自作BL連載小説
ジャンル : 小説・文学

コメント

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甘~~い!o(^-^)o

素晴らしく甘いエッチが続いてますね!(≧∇≦)
聡さんが常に抱いてる一抹の不安、祐樹さんとの時を重ねるうちに消えるでしょう。
祐樹さん、メロメロだし~(^w^)

Re: 甘~~い!o(^-^)o

りずむさん


> 素晴らしく甘いエッチが続いてますね!(≧∇≦)

ええ、もう一方の連載が重くて暗い話なので、ついついこちらでは甘さを追及してしまってますヽ*′∀`)*

> 聡さんが常に抱いてる一抹の不安、祐樹さんとの時を重ねるうちに消えるでしょう。
 
 基本的に他人を信じない人ですから、やはり何かしらの不安はあるのでしょう。聡さんは。「人の心はいつかは変わる」って感じで。・(*ノд`*)・。

> 祐樹さん、メロメロだし~(^w^)

 ええ、めろめろですね(b*´∪'*)b
プロフィール

こうやま みか

Author:こうやま みか
素人の完全な趣味で「ボーイズラブ」小説を書き始めました。
全然上手くないのですが、コメント頂ければとっても嬉しいです。
またヤフーブログが本館扱いで、こちらでは当面(ってイツ?)旧作を掘り起こして掲載していきたいと思います。
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