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「気分は、下克上。」医師編 春-6(18禁)

 彼の白い細い指がキッチンのシンクの縁に縋ってくずれ落ちそうな肢体を支えている。
「それは…流石にマズい…少し身体を移動させましょう」
 10本の指だけで彼の体重と祐樹の動きを支えるている。細くて華奢な見かけによらず外科医としての強靭な力を持った指でも明日にまで響くだろう。特に彼の場合は1ミリ、いやそれ以下の指先の狂いも許されない執刀医としての仕事が控えている黄金の指だ。
「え?」
 彼が欲情に煙る眼差しで不思議そうに振り返った。
「だから、その指を外して下さい。明日に障ります。一回抜きますよ。そして少し左の平面に腕を付いて下さい」
 折角繋げた身体から祐樹自身も退くのは確かに辛い。病院からの帰り道からずっとこうしたかったのだから。
 しかし、祐樹の暴走のせいで彼の今までの華麗なキャリアに傷を付ける方がもっと嫌だった。彼を信頼して手術を受ける患者さんにも多大な迷惑がかかってしまうことも。
 彼も祐樹の言いたいことが理解出来たのか、怜悧な眼差しに戻った。瞳の奥には情欲の緋色の光が宿っていたが。
 抜く時も彼が肢体の奥底に隠し持っている桃色の濡れたベルベットが名残惜しそうに祐樹自身をひくりひくりと包みこんでくれる。完全に抜いた時、彼の膝がかくりと力を失った。
「おっと、大丈夫ですか?何なら続きはベッドで…」
 彼の梅色に染まった肢体を抱き留めて妥協案を出す。祐樹だってこのままでは辛い。
「いや、ここでいい。ただ…」
「ただ?」
「いや、いい。気にしないでくれ。私の単なる我が儘だから…今日はチョコ代わりに祐樹の好きなようにするという約束だ」
 彼の我が儘は祐樹にとって他愛のないものであることは過去の経験上から知っている。今日の行為を頭の中で反芻した。
 彼の肢体を祐樹の方へ向けた。白いワイシャツに尖った胸を彩る血の色のワインがとても綺麗で艶めかしい。じっくりと観賞したかったが後の楽しみにとっておくことにして、左手で腰を固定した。右手でそっと彼の細い顎を持ち上に上げる。
「もしかして、これ?」
 唇を近付けながら聞く。彼の瞳が桜色の光を放つ。
「そう…でも良く分かったな…今日は『お早う』のキスだけだった…」
 ポツリポツリと言う彼に僅かに恨みがましい響きがある。
「済みません。早く聡と一つになりたくて…そればかり考えていて…配慮不足でした」
 真摯に詫びると彼は春の陽だまりを思わせる笑顔を見せる。
 いつも不思議に思うのだが、行為中でも無垢さや健康的な印象を持たせる彼独特の雰囲気はどこからくるのだろうかと。
 唇を重ねると情動のままに彼の口腔内を貪った。薄い唇を噛むと彼は祐樹の腕の中で肢体を反らせる。これも今までなかったことだ。その拍子に鎖骨に咲いた紅梅色の情痕と胸の尖りが目に焼きつく。
 両手で彼の肢体を引きよせて祐樹と密着させる。祐樹のTシャツ越しにも彼の胸の宝石ははっきりと分かる。
 口蓋を舌で愛撫しながら身体を動かして胸の小さい球をゆっくりと愛撫する。当然祐樹のTシャツもワインで濡れてしまうがそれもまた一興だ。
 彼の肢体がそよ風に当たった若木のように震えている。特に身体を密着して胸の尖りを押しつぶす動きをすると震えは大きくなる。
「胸…そんなに感じる…の?」
 吐息まで奪い尽くす口づけをしてから僅かに唇を離して聞いてみた。
「うっ…感じるっ。胸がジンジンしている。ワインのせいかも知れないが…」
「感じてくれてとても嬉しい。じゃあ、唇も感じてくれますかね?」
 グラスに入ったワインを口に含んで彼にキスをした。唇の端から零れるワインの流れが朝の光を反射している。
 唇を重ねて、舌を絡めた。口中にボルドーワインの香りと味が浸透していく。
 歯列をなぞり、口蓋を舌で突いてはねっとりと舌で舐める。彼の舌が祐樹の舌と絡み合う。脳が溶ける口づけだった。
 右手で彼の秘密の場所を大きく抉る。彼のベルベットの内壁も祐樹の指を歓迎する動きで滑らかに、だが大胆に祐樹の指を包み込んでくれる。
「聡の中、いつもより熱いし、ヒクヒクうねる動きも大胆だ。これもワインのせい?」
「多分…そう。お願いだ…そろそろ私の中にっ」
 彼の吐息混じりの小さな声はワイン色に染まっている。壊れ物を扱う動きで彼の肢体を反転させて、シンクの隣のまな板などを置くスペースに誘導した。几帳面で合理的な彼の動きは台所でも発揮されていて、まな板などは既に洗って水切り場に移動してある。
「聡の中に挿っても…いいですか?」
「ああ、早く。強くしても…いいからっ」
 ゆっくりと彼の中の天国へと挿った。彼の汗で濡れて肢体に張り付いた白いシャツが祐樹の動きにつれて肩甲骨を浮き出したり隠したりする。
「聡の中、とても気持ちがイイです。いつもよりももっとうねっていて熱く包んでくれる。もう少し激しく動いてもいい?」
 祐樹の汗がTシャツに吸収する限度を超えたのか、彼の白いワイシャツにぽとりぽとりと落ちる。
「ああ、大丈夫っ…もっと奥までっ」
 彼の口調はワイン色の色香と情熱をはらんでいる。彼も祐樹に向かって腰を突き出す。
 手で双丘を割り開いてスペースを作った。その動きに彼の背中がしなやかに仰け反った。
「いいっ…。もっと…キツく突いてっ欲しいっ」
 彼の濡れたビロードも祐樹を促す絶妙な動きを繰り返している。
「キツく突くのは構わないけれど、奥?それとも前立腺?」
 祐樹もそろそろ限界だ。時間稼ぎの意味も込めて動きを止めて聞いてみた。
「前立腺を…祐樹のでっ…突かれたら、おかしくなり…そうだから…奥がいいっ」
 彼も理性が飛んでいるのだろう。前は恥じらいと共に口に出した単語を今回は嬌声――といっても彼の場合は密やかで辛そうな声だが――で告げられる。
「じゃあ、おかしくなって…」
 前立腺を強く一突きすると、彼の肢体が大きく撓った。汗の雫が雨粒となって床に零れ落ちる。
「おかしく…なるっ…もうっ…逝って…しまいそうっ…だっ」
 快楽を紛らわせるためか頭を激しく振る彼の髪からも汗の粒が朝日に反射しては床に落ちる。
「私もですっ…一緒に」
 最奥まで思いの丈を突き上げた。同時に彼の肢体が強張る。濡れた内壁は相変わらずぴたりと祐樹に纏いつき追い上げる動きを繰り返していたが。両胸の尖りを指で強くつねりながら最後の追い上げに掛かった。
「ああっ、おかしくなるっ…もうっ」
 ワインよりも祐樹を酔わせる彼の達する声を聞いて、祐樹も彼の内壁に熱い真珠の液体を注ぎ込む。
 力を失ってフローリングの床に2人して倒れ込む。もちろん祐樹が下になったが。
 彼の額に張り付いた髪の毛を優しくかきあげて、桜色に染まった額に口づけた。
「とっても良かった。聡は?」
 ワイン色に染まった唇がゆっくり動く。
「良かった。良くなりすぎて自分でも怖くなるくらいだった」
 唇の端から零れているワインが彼の肌にアクセントを付けていてとても綺麗だった。
「そう…。それは光栄だ。フルコースは戴きましたけど…」
 彼の眉が怪訝そうに上がる。
「フル・コース?私は普通の朝食しか作っていないが?」
 これ見よがしの溜息を1つ吐いてから気を取り直す。彼の初心さもとても気に入っている。
「違いますよ…こちらのコースです」
 背中のラインをたどって先ほどまで祐樹が許されていた場所を指で一廻りする。ソコは熱く綻んでいて、祐樹の指を楽しませた。
「ああ、そう言うの…か?知らなかった。で『けど』の続きは?」
 彼の眼差しも情欲のワイン色に染まっている。全裸よりも色っぽいワイシャツ姿にもそそられる。



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テーマ : 自作BL連載小説
ジャンル : 小説・文学

コメント

非公開コメント

こんにちは♪

 優秀な外科医である聡さんの指を気遣う祐樹さん・・・・
仕事という日常が土台にある二人の関係が男っぽくて素敵ですね。

 このお話の初期の頃、聡さんの執刀する様子の記述があまりにも見事なのでビックリしました。
その聡さんがキッチンエチ・・・・(*ノェノ)キャーーーーー
実夏さん、抽斗がたくさんあってステキです♪

 お忙しいところ、メッセのレスと拍手をありがとうございます(*^▽^*)

No title

うーーーん、祐樹病院出るときからずっと考えていたのか
熱いなーーー。
私にシリアスかーーー、SSぐらいしかもちませんよ、お笑いに走りがちだから。

Re: こんにちは♪

 紙魚さま

 コメントありがとうございます(≧▽≦)
>  優秀な外科医である聡さんの指を気遣う祐樹さん・・・・
> 仕事という日常が土台にある二人の関係が男っぽくて素敵ですね。

 一応、祐樹も聡さんに逢って人間的にも成長したのではないかとヾ(;´▽`A``

>
>  このお話の初期の頃、聡さんの執刀する様子の記述があまりにも見事なのでビックリしました。
 
 いえ、あれは全部色々な本や映画から参考にしただけで、私自身は大のお医者様嫌いです。大学病院に足を踏み入れたこともないという。

> その聡さんがキッチンエチ・・・・(*ノェノ)キャーーーーー
> 実夏さん、抽斗がたくさんあってステキです♪

 もっとエチなシュチュはないか考えている最中ですΣ(・ω・ノ)ノ

 コメント有難うございます。゚+.(・∀・)゚+.゚


>  お忙しいところ、メッセのレスと拍手をありがとうございます(*^▽^*)

Re: No title

りんくさん

> うーーーん、祐樹病院出るときからずっと考えていたのか
> 熱いなーーー。

 新婚さんですからね~!それに男性は疲れているときにHしたくなるという話をどっかで読んだので(・ω・;A)

> 私にシリアスかーーー、SSぐらいしかもちませんよ、お笑いに走りがちだから。

 いえ、リンクさんは長編向きだし、三枝氏をあんなに魅力的に書ける方なので、書けると思いますd(^o^)b

 コメント有難うございました*:.。..。.:*・゚(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*
プロフィール

こうやま みか

Author:こうやま みか
素人の完全な趣味で「ボーイズラブ」小説を書き始めました。
全然上手くないのですが、コメント頂ければとっても嬉しいです。
またヤフーブログが本館扱いで、こちらでは当面(ってイツ?)旧作を掘り起こして掲載していきたいと思います。
著作権は放棄しておりませんので、無断転載などは禁止させて頂きます。何卒ご了承くださいませ。

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