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桜吹雪の風?

「そりゃ…俺にとっては冥加なこった。俺はおめぇのことが気にかかって仕方がなかった。ずっとそれが何なのか分からなかったが…一緒に暮らしてみて分かったぜ。好きなんだ」
佳樹を魅了する慈しみに満ちたまなざしが向けられる。
「……でも、どうして?」
「聞きてぇか…。長い話になるが…」
「は…い…」
「俺がムショにいる頃、肺炎に罹ってムショの医務室じゃ無理だってことで病院に搬送された時のことだ。その時おめぇはおめぇの組長と一緒に見舞いに来てくれた」
……そういえばそういうことがあった……佳樹はボディガードとして病院に行ったことがある。ただ、組長の指図で色々と動いていたため、あまり患者の顔は見ていなかった。
「もちろん懲役中の人間だ。警備も厳重だが、ムショの中よかマシだ。だからおめぇの顔もじっくり拝ませてもらった。そして思ったんだ。おめぇを守りたいと…随分経ってから思った、多分好きなんだろうと…」
 とてもびっくりしたが、そんなこともあったのか…と思った。そういえば、見舞いに行ってからは部屋住みの仕事がどんどん減って、自分のしたいことが出来るようになった。もちろん、お金は稼がなければいけなかったが小遣いも増えて好きな本も買えるようになった。
「俺は先の抗争で随分とウチの組に認められている。だからおめぇのこともある程度は干渉出来たってわけだ。」
いきなり色々なことを言われて頭が混乱していたが、それほどまでに想われているとは知らなかった。
「ご迷惑では…なかったですか?」
「迷惑?」三浦の眉がつり上がった。
「おめえこそ迷惑じゃなかったか?」
「そんなわけ…ありません」自分が好意を寄せている相手が想像以上に自分のことを想ってくれていたことに嬉しさはあれ、迷惑なんかちっとも感じない。
「だから、ムショを出たら、おめぇと一緒に暮らしたかった。上の方はマンションとオンナを用意するって言ってくれたがな…。無理を言っておめぇと暮らしたいと言った。今は抗争も落ち着いているし、そんなに危険じゃないと分かってたしな」
「そう…なんです…か。でも…………嬉しいです。好きなんて誰も言ってくれなかったし。それに…キスも初めてだった」
「初めて?そりゃ、悪ぃことしたな。そこそこ経験があると思ってたぜ?」
「……あまり、人と深く関わり合いになるのが好きじゃなかったんです。でも三浦さんとなら……関わりたい。」小さく呟くような声で内心を吐露する。
「そうか。じゃあ、俺のやったことは許してくれるのか?」
「許すも何も…。嬉しかった…です」

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こうやま みか

Author:こうやま みか
素人の完全な趣味で「ボーイズラブ」小説を書き始めました。
全然上手くないのですが、コメント頂ければとっても嬉しいです。
またヤフーブログが本館扱いで、こちらでは当面(ってイツ?)旧作を掘り起こして掲載していきたいと思います。
著作権は放棄しておりませんので、無断転載などは禁止させて頂きます。何卒ご了承くださいませ。

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