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桜吹雪の風?

 三浦が外に出て行くと、自室として与えられている部屋に戻った。自室には三浦はノックなしで入って来ない。他の部屋はもちろん三浦のために用意されたマンションだからどこに居ても勝手だ。
 ―好意を持った。キスされた。そしてそのキスが忘れられない。顔も表情にもそして全てに魅せられている―
 ―これが恋なのか?―
いくら悩んでも恋愛感情とは無縁だった自分には分からない。
 ―でも、あの人とは一緒にいると目が離せなくなる。そういうのは恋愛感情だと聞いたことがある―。
 男同士なのにおかしいとは思うが、同級生にも街行く綺麗な女性やアイドルなどは全く興味がなかった。他人とも上手く接することが出来なくて…でも三浦さんとはまるで空気のように一緒にいても苦にならない。それどころか気になってたまらない。
 ―これが恋なのか!
 そう自覚してしまえば妙に照れくさい。
 鍵が開いて三島が帰ってきた。桜の花びらが彼のたくましい肩に二三片乗っている。
「ケンさん、桜が肩に…」
「おおすまねぇな。」骨太の指が桜吹雪の名残りをそっと摘んだ。そして、一片を佳樹の唇にそっと押し付けた。
「おめえの唇の方が綺麗だ」目を細めて佳樹の好きな微笑を刻んだ。
「綺麗?この花よりも」てっきり冗談だと思い、目を見た。思いの他真剣な眼をしている。
「俺が好きか?」いつもよりもかすれた声で聞いてくる。
 さっきまでそんなことを考えていたのに、咄嗟に言葉が出て来ない。言葉を失ったような感じだ。だから、今まで自分の唇にそっと押し付けられていた桜の花を取ると、その花びらを三浦の唇にそっと押し付けた。三浦は驚いたようだが、笑みを深くし佳樹の指ごと花びらを少しだけ離すと、少しだけ舌を出して花びらを舐めた。そして佳樹の指も。花びらは唾液のせいで佳樹の指に付いたままだった。花びらごと佳樹の指に唇が絡んでくる。
 特に、指の付け根を舐められると全身に痺れが走った。それを見ていたのか、丁寧に指の付け根に唇と舌を這わしてくる。
 ぞくっとした感触は背骨まで伝わり、びくっと震えた。桜の花びらは佳樹の右人差し指にまとわりついている。それに気が付いた三浦は人差し指を桜ごと口に含んだ。
 人差し指…そんな何でもないところなのに、何故か頭の芯が白くなっていく。爪の部分、そして指―。指を咥えて吸われると痺れが一層ひどくなった。
―どうしてなんか、考えられない―身体が、勝手に、反応する―
「あ…うぅん」
指を吸われていると、熱い吐息が零れた。




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こうやま みか

Author:こうやま みか
素人の完全な趣味で「ボーイズラブ」小説を書き始めました。
全然上手くないのですが、コメント頂ければとっても嬉しいです。
またヤフーブログが本館扱いで、こちらでは当面(ってイツ?)旧作を掘り起こして掲載していきたいと思います。
著作権は放棄しておりませんので、無断転載などは禁止させて頂きます。何卒ご了承くださいませ。

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