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桜吹雪の風?

 岩崎雄二の所属している組織は志水組。組での役職は特になし…。
 特警視庁や石渡組のコンピューターを調べる限りそれ以上の情報は出て来ない。以前三浦の釈放に立ち会った時、渡辺組長が言っていたではないか。鉄砲玉はただの鉄砲玉。身代わりに出頭して全ての罪を被る存在だ。
 ―ダメだ。僕にはこれ以上調べられない。調べる手段もない…の…か―?
 いや、かなりの確率で抗争が起きる。そうなったら三浦さんも巻き込まれる可能性は?三浦さんは渡辺組長に信頼されているし度胸も買われている。可能性はかなり高い。
 落ち着くためにコーヒーを入れ、自分に出来ることがないかを考えてみる。
自分の所属する石渡組の上部組織、渡辺組、それに敵対する組のことも渡辺組のコンピューターには入っているはずだ。
 ―やってみるか―
 コーヒーを飲み干すと猛然とパソコンに向かった。「三浦さんが言った通り、今ではどこの組も近代化されている。どこかに有益な情報があるはずだ。」
 数時間後、志水組長に最も信頼されている若頭佐々木竜造という男にたどり着いた。そして彼が経営するの佐々木リースの社員が岩崎雄二だ。
 佐々木リース?それは亡くなる前に父母をさんざん苦しめたマチ金ではないか…。
 渡辺組との関係、敵対関係…だ。色々なところで両者トラブルを起こしている。
 資料をプリントアウトしていたところに玄関のチャイムが鳴った。念には念を入れて、玄関の様子を液晶パネルで確認した。
 ―三浦さん一人だ!…無事だったのか?―
「大丈夫なんですか。こんな時期に1人で移動して」
「邪魔だからよ、ボディガードするってヤツを断って帰った。」
 あまりの無防備さに唇をひきしめた。
「ま、おめぇもそんな顔すんな。まぁ、その唇も赤みがさして桜色していいもんだけどな」いつもどおりの飄々たる顔と言葉だった。パソコンに向かいながらも三浦のことを考えていた自分のことも考えないで…と、怒りのあまり、玄関口でキスを一つ。これには三浦も驚いたらしい。普段はあまり表情が顔に出ない性質なのに、今度ばかりはバレバレだ。
 少しいい気味だと思った。三浦が口付けを深くしようとすると、そっと身体を離した。調べたことを報告したかったが、三浦の方が役職も、そして年齢も上だ。三浦を立てて、
「何か分かりましたか」と聞いてみる。
「ああ…」と話し出したが表情は重い。「親分を襲った鉄砲玉は警察に逮捕された。親分は運良く内臓を逸れて銃弾が当ったから重態は重態だが命には別状ねぇ」
「ただ、鉄砲玉は『自分の一存でしたことだ。組とは関係ねぇ』って警察で志水組のお抱え弁護士に話しているそうだ。今んとこ、弁護士しか接見は許されてねぇからな。ただ、ただの鉄砲玉に組お抱えの弁護士を差し向けるなんぞ組の意向が働いているのは間違いねぇがな。それ以上のことは分からない。ウチの組も誰が命令したかを探っているところだ」




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こうやま みか

Author:こうやま みか
素人の完全な趣味で「ボーイズラブ」小説を書き始めました。
全然上手くないのですが、コメント頂ければとっても嬉しいです。
またヤフーブログが本館扱いで、こちらでは当面(ってイツ?)旧作を掘り起こして掲載していきたいと思います。
著作権は放棄しておりませんので、無断転載などは禁止させて頂きます。何卒ご了承くださいませ。

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