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桜吹雪の風~第二章~?

 志水の部屋は静まりかえっていた。護衛らしき人間もいない。皆、玄関の方で起きた騒動に気を取られているのだろう。ただ、その部屋には二人の人間が居た。
 佳樹はドアの前に立ち中の人物が逃げ出さないようにしていた。三浦と木村は部屋にピストルを構えて飛び込んだ状態だ。木村は快活とも言える声を出した。
「カチコミは随分久しぶりで懐かしいぜ。おや、佐々木さんもいらっしゃったんですか。てっきり、志水組長1人かと思っていたんですがね」
 口調は丁寧だが眼は剣呑な光を放っている。
「おめぇ、いきなりチャカ持って志水組の組長宅に乱入するなんぞ、いい度胸だ」
 志水がさりげなく壁に近づく。その動きを見ていた佳樹は、記憶を辿る。
「動かないで下さい。壁の絵に警報の作動装置があることは分かっています。これ以後動くことは禁じます」と叫んだ。三浦がすぐさま呼応して銃を二人に向ける。二人は動くことをやめ、手を上に上げた。
「ほう、よく知っているじゃないか。どこの部屋住みだ」
 志水は、初めて佳樹をまじまじと見つめた。佳樹も志水を観察する。年齢は50代と入手した資料に書いてあった。写真も見たが、実物はいかにもカタギではない眼光と風体をしている。丸々と太った体に金の太い指輪と時計。人を威圧する迫力を持っていた。その点、佐々木の方は少し神経質そうな風貌をしている。しかし、蛇のような目の持ち主だった。
「今は、三浦さんの下に居ます」
 正直に答えた。
「ほほう…渡辺組か。随分インテリがいるじゃないか」
 そう言って木村を見た。
「木村のカシラ、これは渡辺組が志水組にカチコミに来たってことだな。抗争が始まるぜ」
「いや、抗争まではさせない。ただ、渡辺組を壊滅させるために来たんだ」
 三浦が静かに言った。その声は落ち着いていたが、聞くものの心をすっと冷やすような奇妙な迫力がある。
「…三浦か…。お前、いつ出てきたんだ」
 志水が喉に痰を詰らせたような上ずった声で聞いた。相当恐れているのだろう。
「そっちにいる佐々木サンよぉ、お前が岩崎を使ってウチの組長を襲撃させたってことは調べがついているんだ。だから報復に来た。三浦がどうしてもって言うんで俺も来たんだぜ。で、佐々木さんよぉ、お前の一存か?それとも志水組長からの命令か」
 木村が尋問口調で言った。
「も、もちろん…俺の一存で…」
 佐々木が慌てたようにどもりながら言った。
「ほう…。そりゃ本当の話かい?」
 三浦の口調には醒めたような熱っぽいような不思議な色合いがあった。聞くものを怯えさせる口調。そして、無造作に佐々木に近づくと銃口を心臓の真上に当てた。




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こうやま みか

Author:こうやま みか
素人の完全な趣味で「ボーイズラブ」小説を書き始めました。
全然上手くないのですが、コメント頂ければとっても嬉しいです。
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