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桜吹雪の風~第二章~?

「おめぇが、渡辺の親分を処分するようにと、言ったんだな」
 一言一言断定するように、確認するように、三浦が志水に向かって静かに尋ねた。その迫力と銃の威力だろうか、
「そ、そうだ」
 ついに志水が認めた。
「そうか、じゃぁ決まり…」
 その瞬間、佳樹は全ての世界が壊れたような空虚を感じた。
 しかし―
 黙りこんでいた、木村が厳しい顔をしてこう言った。
「止めろぉ、三浦。認めてるんだから、情けをかけようじゃないか。」
「情け…なんて無用のモンです。俺たちの稼業にゃ向いてねぇ」
 相変わらず冷徹な表情をした三浦が言い返す。銃口は相変わらず、志水に向けたままだ。
「そう固いことを言うな。お前だってシャバには未練があるはずだ、だろ?」
 と意味深に佳樹の顔を見ながら続けた。
「ここで二人をハジく代わりに、お二人にはこの世界での決まりに従って決着をつける。もし、お二人が嫌だと言えば、その時は仕方がない、三浦がやれ。どうする、志水さんよ」
 志水は幾度か唾を飲み込みながら、三浦と木村の顔を交互に見ていた。佐々木も同様だった。木村は真率な顔をしている。三浦は、「未練」と言われた時に佳樹の方へ視線を向けたが、それ以降は木村の命令に従うかのように動作を止めた。
 佳樹は三浦が佐々木を撃つ前に、自分を撃って欲しいと願いつつ「情け」という木村の言葉に少しの望みを託した。
「な、情けってのは、どうすればいいんでしょう…か。ウチの組として…ねぇ木村さん」
「ほう、さすがは志水組の組長さんだ。話が分かる。ウチの組長を襲ったんだ。その落とし前は指詰めるくらいじゃ済まない。即刻、組を解散させるって約束をして、警察にその旨を伝えるまでは許さない。でなきゃ、ここで話はお仕舞いだ。あの世に行け」
 渡辺組長の側近の威厳か、決断は早い。厳しい顔でそう宣告する。
―どうか、木村さんの提案に従ってくれ―
 佳樹は心の底から祈った。永遠にも思えたが、実際には五分しか経ってない時間を置いて、志水が苦渋に満ちた声を出した。
「分かった。条件は全て呑もう。組を解散し…組員を渡辺組に入るように説得して…その上で・・・警察に解散届けを出せばいいんだ・・・な。それで、俺や佐々木の命は取らないと…木村さん、ちゃんと約束してくれるんだな」
「全てが出来たら約束する、それでいいな、三浦。」
 一瞬、何故か佳樹を見た三浦は、平常の顔に戻って
「木村の兄貴に従います」
 そう言った。 







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こうやま みか

Author:こうやま みか
素人の完全な趣味で「ボーイズラブ」小説を書き始めました。
全然上手くないのですが、コメント頂ければとっても嬉しいです。
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著作権は放棄しておりませんので、無断転載などは禁止させて頂きます。何卒ご了承くださいませ。

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