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桜吹雪の風~第二章~?

 情熱的に動かれると、飛んでいるような落ちていくような奇妙な感覚に翻弄され、縋るものを求めて両腕がさまよう。背中に三浦の熱を感じていたので、両腕もその熱を探すように後ろ手になった。そうして覚束ない両腕を三浦の背中に回した。身体の中心と腕で三浦の存在を確認する。それだけが確かなものに思えて。
 身体の中は熱く淫らにうねり、三浦の存在を貪ろうとしていた、貪欲に。
 背中に三浦の汗が滴ってくるのを感じる。耳では三浦のいつもよりも激しい息遣いを感じる。そして、両手も三浦の体温を感じている。
 その全てに・・・全身が戦慄く。
 いつの間にか「佳樹」も達する寸前の予感に震えている。先端からは雫があふれ出している。
「あぁ・・・っ…も…うっ、ダ・・・メっ・・・ケン…イチ…さ…んっ」
 涙を流して懇願する。
「ああ、俺も…だ…」
 重厚感のある突き上げに、佳樹は背中を反らして震えた。その瞬間、背後から、満足げなうめき声が聞こえたかと思うと、内部に熱い迸りを・・・感じた。と、同時に佳樹は宇宙と一体になったかのような不思議な感覚を味わいながら・・・果てた。
 背中に三浦が倒れこんでくる。その重みが嬉しくて、泣き笑いの表情を浮かべた。大きく息をしながら。
 三浦の息遣いが元に戻るまで、2人はそのままでじっとしていた。
 背中の感触は、三浦がどこにも行かなかった証だ。もしかしたら、志水邸で命を落としていたかもしれないし、志水や佐々木の命を奪ってしまっていては、最悪の場合、逮捕される。最近では身代わり出頭を警察は認めていないので、木村さんでも庇えたかどうか分からない。そう思うと、熱い身体が佳樹の上に存在するのは奇跡のようなものなのだ。ぼんやりする頭でそう考えていた。
 三浦の呼吸が元に戻り、そっと繋がりを解こうとする。内部が解放されるのを、名残惜しげに感じていると、佳樹の身体も「三浦」をキュっと締め付けた。
 フッと三浦が笑う気配がした。正面に向き直り、三浦の顔を見た。満足そうに笑っている。佳樹も涙の跡が残る顔で微笑む。腕を三浦の肩に回していた。三浦は佳樹のこめかみにキスをすると、涙の雫をいとおしそうに唇ですくった。
「身体、大丈夫か?」
 心配そうに三浦は聞く。
「大丈夫…だと思う。三浦さん」
「三浦じゃねぇ、ケンイチだ」
 真顔で言った。
「大丈夫。ケンイチさん」
 そう言うと、佳樹から三浦の唇に自分の唇を合わせた。三浦の切れ長の目が和やかな光を点す。
「アレも桜色だな」
 唇を接近させて、面白そうに言った。三浦の視線の先には、ヴァセリンの容器。
 一気に頬に血が上る。
「でも、こっちの桜色のほうが綺麗だ」
 そう言って、三浦は佳樹の頬に口付けた。







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こうやま みか

Author:こうやま みか
素人の完全な趣味で「ボーイズラブ」小説を書き始めました。
全然上手くないのですが、コメント頂ければとっても嬉しいです。
またヤフーブログが本館扱いで、こちらでは当面(ってイツ?)旧作を掘り起こして掲載していきたいと思います。
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